自身と向き合い、見つめることで世界は変わる

――8月15日に36歳の誕生日を迎えられて、おめでとうございます。

 ありがとうございます。ただ1つ年を重ねただけですが、もちろんいい年にしたいと思っています。面白い企画がいくつか控えていて、それに一生懸命向き合う年にしたいです。

――同日のインスタグラムでご自身が手がけるブランド「IN MY DEN」のキャラクター命名を公募されて。ファンの方々との交流としても、新しい試みの手応えはいかがでしょうか。

 ファンの方々は本当に大切に思っていますし、今はあの場所(インスタグラム)でしか交流の機会がないので、そこで知ってもらい楽しんでもらえたらという気持ちから、このような形をとっています。(キャラクター名も)みなさんからたくさんいただけてありがたかったです。

――それは楽しみですね。これから岡田さんが挑戦してみたいことはありますか。

 今まであまり挑戦してこなかったアクションですね。韓国ドラマで少し経験して、好きになりました。教えてくださった韓国のスタッフの方々のこともあり、日本でも挑戦したいと考えています。

――岡田さんは「Disney+」オリジナルの韓国ドラマ「殺し屋たちの店」シーズン2に出演が決定、韓国で撮影してきたばかりとのこと。こちらの配信も楽しみです。最後に読者へのメッセージをお願いします。

 僕たちがこの世界を生きていて、目の前にある命とどう向き合うか。僕はドラマと映画は別物のように感じていて、この映画を観たときにそうしたことをすごく感じました。今起きていることや物事から逃げずに自分は歩いているだろうかとも。日本で起きた出来事を風化させずに紡いでいくためにも、映画として残せたことにとても意味があると僕は思っています。ぜひ映画館で体験してほしいです。

 そして、自分自身を見つめていますか?と。自分自身と向き合い、見つめることで世界は変わる。その感覚を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

» 【続きを読む】「今も鮮明に覚えているのが、レディオヘッドが…」岡田将生が衝撃を受けた“22年前の伝説のステージ”とは

岡田将生(おかだ・まさき)

1989年生まれ。東京都出身。2006年にデビュー。『ドライブ・マイ・カー』(2021年、濱口竜介監督)、『1秒先の彼』(2023年、山下敦弘監督)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(2023年、水田伸生監督)、『ゴールド・ボーイ』(2024年、金子修介監督)、『ラストマイル』(2024年、塚原あゆ子監督)、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(2024年、上田慎一郎監督)、『ゆきてかへらぬ』(2025年、根岸吉太郎監督)などに出演。今後は細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』が2025年11月21日に公開予定、Disney+オリジナルの初主演となる韓国製作ドラマ「殺し屋たちの店」シーズン2の配信を控える。

『アフター・ザ・クエイク』

2025年10月3日(金)テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督:井上剛 
脚本:大江崇允 
出演:岡田将生 鳴海唯 渡辺大知 / 佐藤浩市 橋本愛 唐田えりか 吹越満 黒崎煌代 黒川想矢 津田寛治 井川遥 渋川清彦 のん 錦戸亮 / 堤真一
配給・宣伝:ビターズ・エンド
©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ
https://www.bitters.co.jp/ATQ/

2025.10.03(金)
文=あつた美希
ヘアメイク=磯野亜加梨
スタイリスト=大石裕介