「ダイソーのときは挑戦できなかったけど…」取引先からの提案

 「この商品シリーズが誕生したのは、ダイソーの商品開発ですでにお取引のあった企業の方から、『ダイソーのときは価格的に挑戦できなかったけど、スタンダードプロダクツの価格帯ならこういう商品はどうか』とご提案いただいたことがきっかけとなっています。

 そのほかにも、私たちの取り組みについて知り、地域産業の方との橋渡しをしたいという第三者の方からのお声がけや、伝統工芸品や産地商品が集まる展示会などでこちらから直接お声がけさせていただくなど、さまざまな方法で商品化を実現しています。

 そして、スタンダードプロダクツは“ちょっといいのが、ずっといい。”というコンセプトを掲げ、高品質で機能性があり、長く使用できるものを目指して商品開発を行ってきました。そんななかで日本の地域産業品はスタンダードプロダクツのコンセプトに合致するものであったため、自然と商品化を目指す流れになったのです」

 現在スタンダードプロダクツは、シンガポールや台湾、オーストラリア、アメリカなどにも展開しているグローバルブランドとなっています。

「世界的にも日本の高い技術力は誇れるものですし、実際に海外のお客さまからもご好評をいただいております。そして日本の産地商品を安価な価格で販売することについて、生産者の方々には期待と挑戦をもって私たちの取り組みに賛同していただいております。作り手さんの思いと技術力を、海外のお客さまに広めていきたいという使命感もありますし、日本国内のお客さまにも改めて知っていただければと思っています」

――お手ごろな価格で、高品質かつ機能性ある商品を開発し続けるスタンダードプロダクツ。スタンダードプロダクツが掲げる、日本の産地商品を活気づけたいという思い、そしてその思いに共鳴し、挑戦する生産者の姿勢……。あらゆる人々の情熱が、商品に詰まっていました。

 世界に誇れる日本の技術を体験してみてはいかがでしょう。

 ※店舗により商品の取り扱いが異なり、売り切れの場合のものもあります。

Standard Products(スタンダードプロダクツ)

https://standardproducts.jp/

2025.07.26(土)
取材・文=瑠璃光丸凪