余った木材を有効活用。日本の森林も守る

 東京の多摩地域西部にある檜原村の森林は、面積の9割以上がスギやヒノキで覆われており、余った木材を有効活用する方法が常に模索されている状況とのこと。森林の余剰な木材を消費することは、森林の管理において重要であることから、檜原村と協力して生まれた商品が「ヒノキピュアエッセンシャルオイルプレーン」です。

 「精油を抽出する木材は丸太を使用していますが、丸太の外側は木製雑貨として使用し、丸太の芯材を精油として、そして丸太の皮や余った端材は精油を作る際に薪として活用しているため、丸太1本余すことなく利用しております。

 ヒノキ精油は、どの香りともブレンドしやすいナチュラルな香りとなっているので、ヒノキ精油単体はもちろんのこと、他の香りとブレンドして楽しむこともできます。また、垂らさず蓋を開けて香りを嗅ぐだけでも気持ちが落ち着くのでおすすめです」(同)

戦国時代から続く老舗とコラボ

 1575年の戦国時代から続く老舗であり、お香や線香、フレグランスブランドを国内外に展開する「日本香堂」に特別に作ってもらったというのが、「お香」です。こちらのアイテムは、バイヤー自らが商品化を相談したことから生まれたそう。

「選び抜かれた原料を使用し、未だ多くの製造過程を職人の手作業で行っている商品になります。けっして妥協することなく、真剣に香りの原料と向き合われているなかで、“香り”にこだわったシンプルなお香をご提案いただきました。パッケージのデザインも、長い歴史を感じられるような雰囲気にこだわっています」(同)

2025.07.26(土)
取材・文=瑠璃光丸凪