この記事の連載

 誕生から40周年を迎えたキャンメイク。前篇では皆の心をつかんで離さないアイテムは、一体どのように生み出されるのか、なぜプチプラ価格をキープできるのかなどについて、キャンメイクPRの山口ゆきさんにお伺いしました。

 後篇では、誕生から2025年までのキャンメイクの7大ヒット商品を、ヒットの背景、開発エピソードとともに一挙にご紹介します。若い頃よく使っていた懐かしのアイテムが登場するかも!?

前篇:「人前でキャンメイクを使うのは恥ずかしい」から大人気ブランドへ! 幅広い年代を虜にする“ヒットコスメ”が生まれ続ける理由とは?


キャンメイクの名前を広めた立役者!

◆1998年発売 カラースティック

 1998年に発売されたカラースティックは、前篇でも触れた通り、某有名ヘア&メイクアップアーティストの愛用品として紹介されたことをきっかけに、一気に人気に火が付き、あちこちで欠品を起こすほどの売れ行きに。

 カバー力がありながら自然に仕上がるところや、カラーバリエーションの中に、イエロー系の色があったところもヒットに至った理由のひとつ。

 当時の価格が700円前後と学生でも購入しやすい価格だったこともあり、メイクが好きな学生やOLの化粧ポーチに必ずといっていいほど入っていた人気アイテムでした。

「実は、元々はファンデーションスティックとして発売する予定だったんです。ところが急に予定していた容器が使えないことになり、急遽ミニサイズにしてコンシーラーにしたと聞いております」(山口さん)。

 いまだに問い合わせもある伝説の一品ですが、後継品として、カラースティックコンシーラーという製品が販売されています。

2025.07.24(木)
文=斎藤真知子
撮影=平松市聖