この記事の連載
中島颯太さんインタビュー【前篇】
中島颯太さんインタビュー【後篇】

ダンス&ボーカルグループFANTASTICSで、八木勇征さんとともにボーカルを務める中島颯太さん。7月4日(金)公開の『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(『おっパン』)をはじめ、話題作に出演し、近年は俳優としても注目を集めている。そんな多才な中島さんに、前篇では俳優業の面白さから、趣味であるカメラへのこだわりまで、たっぷりと伺った。
俳優業を通して得た表現力が、音楽活動にも生きている

――2017年にFANTASTICSに加入し、ボーカリストとして活動していた中島さん。個人で俳優業を始めることに関して、戸惑いはありましたか?
FANTASTICSは持ち歌の数がなかったこともあり、最初のホールツアーでは音楽と演劇が融合した「SOUND DRAMA」という形で、半分演技をするところから始まっていたんです。お芝居をする状況になり、演技経験を積ませてもらいました。
そこからグループとして出演したドラマ(「マネキン・ナイト・フィーバー」)へと繋がっていったので、その後、個人で演技のお仕事をすることになっても、まったく戸惑いみたいなものはありませんでした。
――以降、今回映画化されたドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」など、俳優としてのキャリアを積んでいますが、演技の魅力とは何でしょうか?
人生は1回なのに、そこでは味わうことができない人生を役として演じることができる。そういう経験ができるうえ、「おっパン」の「何かを好きになることは良いこと」のように、役があるからこそメッセージを届けることができる。それはライブのMCとも違うこの上ない喜びですし、共演者の方との掛け合いも楽しいです。
――アーティスト活動に還元している点はありますか?
FANTASTICSで一緒にボーカルを担当している(八木)勇征くんも、役者として、いろいろな役をやっていますが、ボーカルとして戻ってくると、楽曲を歌うときの表情が変わっているんです。アップテンポだったり、バラードだったり、楽曲の世界観が違っていても、2人ともパンッと切り替えることができる。これは僕らが俳優業をやっているからこそできたものだと思っています。
2025.07.08(火)
文=くれい 響
写真=平松市聖
ヘア&メイク=朴映宣(Luana)
スタイリング=中瀬拓外