
ダンス&ボーカルグループFANTASTICS from EXILE TRIBEでボーカルを務める中島颯太さん。7月4日(金)公開の映画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(『おっパン』)では、ゲイの青年・大地を演じている。後篇ではドラマ版から1年ぶりの撮影となった現場の雰囲気や見どころのほか、役柄とともに成長した中島さんの素顔に迫ります。
》【前篇】「勇征くんは“おっパン”が好きで……」FANTASTICS中島颯太が憧れる俳優とは【『おっパン』】
ドラマ版同様、映画版のキャラクターも魅力

ドラマを撮っているときは、まだ映画化のお話は決まっていなかったので、とにかくビックリしました。お芝居を続けていく上で、初心として戻る部分に五十嵐大地という存在があるので、とても嬉しかったです。オリジナルストーリーということで、脚本を読むまでは「どんな物語になるんだろう?」と、とても楽しみにしていました。
実際読んでみると、しっかり「おっパン」の物語になっていて、かつ新しいキャラクターも出てくるのですが、みんな魅力的で、登場するのはいい人ばかり。「こんな素敵な作品はない!」と思いましたし、「おっパン」のテーマである「好きと言えることの大切さ」を改めて感じさせるシーンもたくさんあります。トータス松本さんが演じられるカリスマ編集者が発する言葉など、とても心に響くセリフが多いので、是非映画館で観てほしいと思います。

――1年ぶりに大地に戻るための事前の役作りのようなものは?
特にありませんでした。脚本を読ませていただいたときに、「このセリフが言いたい」と思いましたし、「このときのみなさんのリアクションが楽しいだろうな」といったことを想像するだけで、すぐに大地くんに戻ることができました。特に役作りはしませんでしたが、久々に誠さんと銭湯に行くシーンのために、ドラマ第3話の銭湯シーンを見返すといったように、今回の映画の伏線にもなっているドラマのエピソードを見返して、現場に行くことはありました。
――その後の大地を演じることで、新たに変化を加えたことは?
「一年前の爽やかさが残っているかな?」と思っていたので、ちょっと緊張しました(笑)。そのあいだに、髪の毛も赤くしていましたし……。でも、顔合わせのときに、髪を黒く戻したら、なんだか黒くなり過ぎました。それで「ちょっと茶髪の方が、一年後の大地くんっぽいかも?」と話し合い、染め直しました。監督さんやプロデューサー陣のそういった「おっパン」に対する愛やこだわりが凄いんです!
2025.07.08(火)
文=くれい 響
写真=平松市聖
ヘア&メイク=朴映宣(Luana)
スタイリング=中瀬拓外