――ただ寄付しただけでは、きちんと支援が届かないんですね。

時東 もともとパパが亡くなった時に、遺品を寄付したことが寄付のきっかけなんです。当時は知識もないので寄付したら「ありがとうございます」と連絡がきたっきり、具体的にどこに届いたとかまでは知らされなくて。

 その送りっぱなしで自己満で終わってるのがめちゃめちゃ気になって。本当に意味のあるところに届いてるのかっていうのが気持ち悪くて。

 私はそれが絶対に嫌なので、今はどこに届いて、どの子たちが受け取ってっていうのを全部報告してもらっています。寄付した学校を巡らせてもらって、最終的に自分が寄付した制服を着て、自分が寄付した井戸でお水を飲んでる子たちと会いました。

――そうした寄付を悪用する人もいるんですね。

時東 稼いでるところはあるとは思います。「学校を建てましたよ」って言いながら、本当に寄付が全額使われているかはわからない訳で。これは海外への寄付だけじゃなく、私が今取り組んでいるペットの保護活動もそうです。本当に保護している人たちが丁寧に犬猫を扱っているかもわからない、なので、私はちゃんと見て決めてます。

「どこかで私を思い出す1年になってくれたら」

――今後の活動については?

時東 今年は芸能生活20周年なので、ファンのみなさんにいろんな形で恩返しができたらいいなと思って、今は頑張って動いています。1月、久々に新曲を出したんですが、もう1曲ぐらいは今年出したいかなと思って。ライブもそうですし、ファンのみなさんが笑顔になるものっていうのができたらいいかなって。あと防災イベントもそうですし。

 アイドル時代のファンの方が防災イベントにも来てくれるんですよ。それこそ地方まで来てくれたり。「よく来たね」って言ったら「バイクで4時間かかったよ」って(笑)。

 久々に時東ぁみを見た、久しぶりにこの曲聴いてみようと思ったとかでも全然いいんですけど、どこかで私を思い出す1年になってくれたらいいなと思ってます。

2025.06.13(金)
文=徳重龍徳