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テレビを観るのが大好き

 時代劇を見るとスカッとします。

 時代劇は、ざっくり言うと毎回、悪い人が善人をいじめ、そこに偉い人がやってきて公正に裁き、悪人を懲らしめるという展開です。

 それを「勧善懲悪で結果がわかっているからつまらない」という人もいますが、私に言わせると結果がわかっていて安心して見ていられるのが時代劇なんです。

 しかも善人を苦しめた悪人が最後に必ず罰を受けるんです。しごくまっとうなことだと思いませんか?

 現実の世の中は必ずしもそうとは限りませんよね。何も悪いことをしていない人を悪人がいじめて利益を得るなんてこと、たくさんあると思うんです。

 時代劇はそこのところが公正で好きです。

 特に気に入っているのが「大岡越前」とか「必殺仕置人」などです。ヒーローみたいな人が一人バンと出てきて、困っている人を助けるみたいなのが好みです。

 感情移入してしまって、自分が助けたような気になり、うれしくなります。

 朝は時代劇を見ながらごはんを食べるというのが習慣になっています。

 お昼は黒柳徹子さんの「徹子の部屋」を見ながら食べます。

 黒柳さんがゲストの人にいろいろ尋ねるのが面白くてね。相手の懐にサッと入って、自分が聞きたいことを聞く技はさすがだなと思います。

2025.06.15(日)
文=堀容優子
写真=馬場岳人(朝日新聞出版)