予防に耳マッサージが効果的
天気痛外来でも処方している漢方薬の力を借りるのも一案だ。
「漢方薬は薬局で購入できるもので構いません。むくみタイプには『五苓散』、自律神経タイプには『抑肝散』、血流タイプには『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』がおすすめです。タイプに関わらず、これからの梅雨の時期は水分を溜め込みやすくなるので、五苓散を1カ月ほど飲んで様子を見るのもいいでしょう」
もっと手軽に取り組みたい場合は、佐藤先生が推奨する耳マッサージ（イラスト参照）が効果的。
◆くるくる耳マッサージのやり方
「これから天気が崩れそうだな、天気痛の症状が出そうだなと感じた時にも耳マッサージをしてみてください。耳周辺にたくさん分布している副交感神経が刺激されて自律神経の働きをサポートし、内耳の気圧センサーが敏感になりすぎるのを防いでくれます」
●お話を聞いたのは……
天気痛ドクター・医学博士 佐藤 純（さとう・じゅん）先生
日本慢性疼痛学会認定専門医。中部大学生命健康科学研究科教授、愛知医科大学客員教授。30年以上にわたり、気象と痛み、自律神経との関係を研究。天気痛研究・診療の第一人者として多数のメディア出演の他、著書も多数。2020年に、ウェザーニュースが提供開始した「天気痛予報®」を共同開発し、多くの天気痛患者の助けになっている。
Column
私たちの体を守りケアする
フェム・ヘルス研究室
女性の心身の仕組みを理解して、快適に暮らすめための連載。「フェムテック」アイテムの紹介をはじめ、PMS、月経、更年期などの女性のしんどさを和らげて、生活の質を上げる方法を考えます。
2025.06.17(火)
文＝今富夕起
イラスト＝竹井晴日
CREA 2025年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2025年夏号
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