デビュー30周年を迎えたロックバンドのGLAY。四半世紀ぶりの出場した、昨年末のNHK紅白歌合戦で、彼らの楽屋を訪れたのは……。GLAYのTERUとJIROが、知られざるエピソードを明かした。

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「まさかまた、あの舞台に立てるとは」

 ――昨年からGLAYは“デビュー30周年”イヤーですね。大晦日には四半世紀ぶりに『NHK紅白歌合戦』にも出場しました。

 TERU 前回、紅白に出たのは26年前の1999年でした。実は、そのときバンドは解散寸前だったんです。その話はまた後ほど出ると思いますが、だから、まさか2024年にまたあの舞台に立てるとは思いもしなかった。

 でも今回、紅白でのB’zのお二人や大先輩のTHE ALFEEの皆さんのパフォーマンスを見て、僕たちもまだまだ頑張らないといけないなと思いました。

 JIRO 印象深いのは、THE ALFEEの坂崎(幸之助)さんが僕らの楽屋に来てくれて、いろいろな話をしてくれたこと。THE ALFEEの皆さんはデビュー50周年を迎え、今も年間約50回のツアーを回り、間もなく公演回数が3000回になるんだそうです。「みんなでバカやってたらいいんだよ。THE ALFEEなんて、それだけでここまで来たんだよ」と言ってくださって。

 TERU 坂崎さん、楽屋に20分近くいたよね?

 JIRO そうそう。気さくな方で「そろそろ出番ですよ!」とウチのTAKURO(ギター担当。リーダー)が言っても、「いや、10分前に行けば大丈夫だから」みたいな(笑)。他のメンバーの皆さんもずっと楽しそうにしているんですよ。

 TERU あの日、僕らの中で「50周年」のバンドの姿がおぼろげながら見えたんじゃないかな。元日には「楽屋で言い忘れたから」とわざわざ僕のインスタグラムにコメントをくださって。「FNS(歌謡祭)での『落陽』、良かったぞ」と、吉田拓郎さんのカバーを褒めてくださったのもうれしかったです。

2025.05.28(水)
文=TERU、JIRO