ついにまくらが完成! その日のうちに持ち帰り可能
最後に、計測やフィッティングの結果をもとにまくらを仕上げていきます。さきほど選んだ素材がトップ層に使われ、通気性に優れたミニ備長炭パイプをベース層に詰め、高さと安定感を調整したら、オーダーまくらの完成です。短時間で出来上がり、そのまま持ち帰ってすぐに使えるのもうれしいポイントです。



今回、まくらを使い始めてからの経過計測も行ってみました。再び「睡眠環境解析サービス」の機器をお借りし、使用開始から約1週間後に来店。計測データを分析していただきました。
データを確認してみると、夜中に目覚める回数が減り、寝返りの平均回数も約半分の30回前後に。前回の測定で課題だった眠りの浅さが、どうやら改善されているようです。実際、以前よりも朝の目覚めがスッキリと楽になったように思います。また、ここ数年、時々感じていた首や肩の痛みも今はほとんど気にならず、これもまくらのおかげかもしれません。
まくらの効果は長期間かけて少しずつ現れるものとのことなので、これからも使い続けるのが楽しみです。今回のコンサルティングは生活習慣を見直すきっかけにもなり、眠りの質を意識することで自然と健康的な生活に近づいているようにも感じます。

まくらは使い続けるうちに形が変わったり中材がへたったりするものですが、nishikawaのオーダーまくらは、期間や回数に制限がなく無料でメンテナンスを受けられるところも魅力。メンテナンスは、購入後2~3週間で1度、その後は3ヶ月後、6ヶ月後に行うのが目安だそうです。
購入した店舗以外でもメンテナンスを受けられますが、店舗によって受付条件が異なる場合があるため、事前に問い合わせてから訪れるようにしましょう。

まくらは快眠の第一歩。季節に合わせた寝室環境の工夫も大切
笠原さんによると、体に合った寝具が使っていると、体が楽な姿勢を寝具がしっかり支えてくれるため、目覚めたときに体が整っていると感じられるそうです。日中にたまった疲労を睡眠中に回復させるためにも、自分に合った寝具を使うことはとても大切だと言います。
特に、体を支える面が大きいマットレスなどの敷き寝具は、睡眠の質に与える影響が大きく、寝たときの体感や沈み具合が自分に合っているか見極めるのがポイント。一方で、まくらは比較的手軽に見直せるので、首や肩まわりに不調を感じている方は、まずはまくらを変えてみるのがおすすめとのことです。
また、快眠のためには、室温や湿度に加え、布団と体の“隙間”の温度や湿度を適切に保つことも重要なのだそう。寝苦しさを感じやすい夏場は、冷感素材の敷きパッドやまくらカバーを使うことで体から熱を逃がしやすくなり、より快適に眠れるようになるそうなので、ぜひ試してみてください。

自分に合った寝具がわからない、睡眠の質を改善したいという方は、nishikawaの「ねむりの相談所」を訪れてみてはいかがでしょうか。睡眠の質を見直すことで、毎日の暮らしが少しずつ変わっていくかもしれません。
Nishikawa

2025.05.29(木)
文=佐藤由樹
写真=深野未季