アキコ先生も思わず涙したファン代表の手紙


パーティーはいよいよクライマックス、大トリはファンによるスピーチ。先生直々のご指名で、“東村アベンジャーズ”と呼ばれるファングループを代表して、名物ファンのコエポンさんが登壇。
ファン歴25年の長さを感じさせる数々のエピソードで笑いを誘い、最後は「ただただ願うのは、アキコ先生がごっちゃんと仲良く健康に過ごして、気が向いた時に1ページでも1コマでも絵を描いて、それをファンに見せたくなったらそれだけで十分です」という愛にあふれたメッセージに、アキコ先生が涙する一幕も。ファンと推しの深い絆に胸を打たれました。

「これだけ長く描き続けて来られたのは、読者のみなさんの“漫画を読んでいます”という言葉がすべて。私は漫画には“嫌なことを消す魔法”のような力があると思っていて、私の漫画を読んで笑って、嫌なことを忘れられる人がいる限り描き続けます。この先も楽しくやっていくので、みんなも楽しく私の漫画を読んでほしいですね」とファンに感謝を伝えたアキコ先生。
最後は金屏風が燦然と輝く特設の撮影コーナーで、来場者全員とグループ撮影会を行うファンサぶり。こうして熱気と感動に包まれた4時間にわたるパーティーは、盛況のうちに幕を閉じました。


来場者へのおみやげもアキコ先生が企画し、この日のために制作。『東京タラレバ娘』のタラちゃんレバちゃんクッキーとスコーンの詰め合わせ、『銀太郎さんお頼み申す』の手ぬぐい、先生が好きな“あっぱれ家紋”をデザインした「東村御守」、日めくりカレンダー「まるさんかくかくしかじかカレンダー」と、なんと描き下ろしの「東村アキコアクスタ」まで! ファンへの愛を感じます。
現在、映画『かくかくしかじか』が大ヒット公開中。恩師との9年間を綴った先生の自伝的作品であり、誰もが共感できる、笑って泣ける感動の実話。何度でも映画館で見たい作品です!
東村アキコ
1975年宮崎県生まれ。金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業。1999年に漫画家デビュー。2007年から連載を開始した育児エッセー漫画『ママはテンパリスト』(集英社)が大ヒット。以降、『海月姫』『東京タラレバ娘』(講談社)など多数のヒット作を生み出す。2015年に自身の半生を描いた『かくかくしかじか』(集英社)で第8回マンガ大賞・第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『偽装不倫』(文藝春秋)で第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。「ココハナ」(集英社)で『銀太郎さんお頼み申す』、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で『まるさんかくしかく』を連載中。
映画『かくかくしかじか』公開中
https://wwws.warnerbros.co.jp/kakushika/
映画『かくかくしかじか』公開記念 東村アキコ アニバーサリー映像
https://www.youtube.com/watch?v=gTOjpw_lZn0
6月20日(金)~7月15日(火)後期開催
東村アキコ かくかくしかじか展 -漫画と絵画 永遠のリグレット-
https://ozakitheodora.com/gallery-post/higashimuraakiko_kakukakushikajika/

2025.06.21(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=佐藤 亘、末永裕樹