東村先生へのサプライズ! あの俳優からのコメント動画


前篇で紹介した歴代作品の豪華グッズが当たる抽選会では小学生のファンも現れ、ファン層の幅広さを実感。当選者に好きな作品を聞いていくと、それぞれ違う作品の名前が挙がり、改めて話題作の多さを実感しました。



抽選会が終わりふたたびお食事と歓談を楽しむなか、照明が落とされ、「前方スクリーンにご注目ください」のアナウンス。そこに映し出されたのは、映画『かくかくしかじか』でアキコ先生の恩師である日高先生役を演じた大泉洋さんからのビデオメッセージ! これはアキコ先生も知らされていなかった、スタッフからのサプライズでした。
終始爆笑を誘うお祝いの言葉とともに、「ファンの方に“映画化してよかった”と言ってもらえる作品になっています。なぜなら、東村先生がずっと現場にいたのですから(笑)」と、大泉洋さん。

大泉さんのコメントどおり、『かくかくしかじか』映画化にあたり、アキコ先生自ら脚本を担当し、宮崎、金沢、東京の3都市で行われた撮影にも連載を休止して同行。劇中に登場する絵の監修や方言指導も先生が行ったおかげで、なにひとつ違和感を感じない実写化作品に仕上がった。

続く豪華ゲストは、『ドラゴン桜』や『インベスターZ』で知られる漫画家の三田紀房さん。この日は、漫画家の山下和美さんを中心に、三田さんも保存に協力した東京・世田谷の「旧尾崎テオドラ邸」で5月から開催される「かくしかじか展 -漫画と絵画 永遠のリグレット-」の宣伝を兼ねて登場。「映画と原画展を盛り上げて、2025年は東村アキコの年にしたい」と意気込みを語りました。

ゲストの最後を飾るのは、育児エッセイ漫画『ママはテンパリスト』に登場する「編集長」としておなじみの集英社・北畠輝幸さん。
「東村先生はキャラクター作りの名人。なんといっても、先生の最高傑作は東村アキコという漫画家ではないでしょうか」と賛辞を贈るも、余韻に浸る間もなく「ミュージックスタート!」とシャウト。

笑いに包まれる会場に、「これよりお守りの祈祷式を執り行います」というアナウンスが流れ、神主役のアキコ先生が「かしこみ、かしこみ……」と祝詞を奏上しはじめる。これは、この場に集まってくれたファンにプレゼントするお守りの祈祷式で、アキコ先生がギャグ漫画のワンシーンのイメージで演出。東村プロダクション所属芸人アンチックラバーズのほか、スピーチを終えたばかりの北畠さん、みやねこ、獅子舞が儀式を盛り上げていました。まさに東村ワールド。
2025.06.21(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=佐藤 亘、末永裕樹