季節の味を楽しめるパフェも登場

「グラスショートパフェ」は、その時々でフルーツや焼き菓子が変わるのはもちろん、北海道産生クリームの配合も変えているのだそう。食べやすくてすっきりとした後口のパフェです。

スウェーデンの紅茶がチョイスされているのがとても珍しい。フレーバーティーを選んでも、上品でナチュラルな香り。お料理にもお菓子にも合い、それぞれの風味を引き立てます。
「パンも自家製です」と、お料理やお菓子を作り、盛り付けも一人でこなすシェフ・高本(こうもと)真司さん。「おいしく食べて、健康でいてほしい。材料にはこだわっています」。パンはもちろん、お菓子にも北海道産小麦粉を使用。「野菜やハーブは自家栽培のものや父が作るジャガイモやニンジン、ダイコンなども使います」とにっこり。

高本さんは、ホテルやイタリア料理店、ケーキ店やパンの店で働き、2024年3月に自店をオープン。
ちょっと不思議な店名は、2人がお好きなスイスの絵本「アビニョンのりゅう」から。フラワーアーティストとして活動を始めた奥様・惠子さんが、ひと足先に「アヴィニョンのりゅう」を名乗り、サロン・ド・テの1階はそのアトリエ。フラワーレッスンが行われることもあるとか。華やかで秘密めいた、不思議なお店です。

「体に負担のかからないものを、おいしく食べるには」とずっと考えていた高本さん。「デザートプレートは、全部食べてちょうどいいボリューム。食べきれなければ、クッキースコーンをお持ち帰りいただく(笑)」。お店でのイベントに、グラタンを出したりもしたそう。
惠子さんと共にクリスマスやバレンタイン、3月にはミモザのイベントを行い、4月末には「スズランイベント」を開催。「イベントでは、パスタなど温かいお料理もお出ししますよ」と微笑みます。
「美しさは常に意識しています。美しいと感じていただけるよう、おいしかったと言ってもらえるように作っています。スイーツと紅茶で、華やぎのあるひと時を過ごしていただければと思います」

1階フラワーショップの一角には、シェフ特製のコンフィチュール、焼き菓子、クッキースコーンなどが並んでいます。おうちに持ち帰り、おやつタイムに華を咲かせましょう。
アヴィニョンのりゅう

所在地 兵庫県神戸市東灘区本庄町2-8-4
電話番号 090-9113-6115
営業時間 11:00~18:00
定休日 不定休
Instagram @avignon.salon.de.the
※アフタヌーンティーは要予約

Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2025.04.13(日)
文・撮影=そおだよおこ