
料理芸人として活躍するロバートの馬場ちゃんこと馬場裕之さん。YouTubeチャンネル「ばばっと!馬場ごはん」は、開設から約5年でフォロワー数は126万人を突破(2025年3月現在)、待望のレシピ本『ロバート馬場のばばっと作れて一生うまい! 馬場ごはんベストレシピ』(Gakken)も好評だ。最高990万回(同)の再生数を叩き出したレシピの魅力や人気の秘密をご本人のインタビューから探った。
最小限の手間で最大限のおいしさが叶うレシピ

――今回のレシピ本の第一章では、特に再生数の多いレシピ10品が紹介されていますが、卵チャーハン、キャベツ焼き、焼きもやし、えのきのカリカリ焼き……と、ものすごくシンプルですね。
YouTubeを始めて改めて思ったのは、忙しい日々の暮らしを支える料理って、料理の上手・下手に関わらず「最低限の食材・調味料でばばっと作れるおいしいもの」なんだということです。おいしいと言ってもレストランのような凝った味ではなく、どこか懐かしい味や親しみやすい味。繰り返し食べても飽きない味なんですよね。
――再生数No.1の「卵チャーハン」を作ってみましたが、まさに懐かしい、家庭ならではのおいしさでした。
でしょう? 素材は卵とごはん、調味料は、塩、酒、白こしょうだけ。僕が10歳のときから作っている料理なので特別なテクニックはいらないし、鍋を振れなくてもパラッとした香ばしいチャーハンができる。そのシンプルさが評価されているのかなと思います。
――コメント欄にも「いままで作ったチャーハンのなかでいちばんおいしい」という声が多かったですね。卵は溶きほぐさず、まず目玉焼きを作って崩していくというやり方で、調理道具がフライパンと木べらだけというのも最高です。
このチャーハンに限らず、食材、工程、調理道具も“なくてもおいしさが成立する”ものは、なるべく省くようにしています。それだけで料理のハードルがぐっと下がるし、余白のある料理だからこそ、「この調味料を足してみよう」とか「別の食材で試してみよう」みたいなアレンジもしやすくなると思うので。僕がそうしてきたように、自分の料理を見つける楽しさをぜひ体験して欲しいです。

――キャベツの千切りなど、初心者がつまづきがちなポイントもフォローされているのがうれしかったです。
各レシピにはYouTubeの動画にリンクするQRコードをつけているのですが、本だけでも分かるようにしています。調理の流れがわかりやすいのは動画ですが、じっくり自分のペースで読めるのが紙の本の良さですよね。
2025.04.04(金)
文=伊藤由起
写真=佐藤 亘