この記事の連載
平 祐奈さんインタビュー【前篇】
平 祐奈さんインタビュー【後篇】

3月20日より公開された映画『ネムルバカ』は、大学の女子寮の同じ部屋に住む後輩・先輩の日常を紡いだ愛おしい映画。
後輩を久保史緒里さん(乃木坂46)が、先輩を平祐奈さんが演じW主演となったが、初共演とは思えないほど息の合った芝居を見せてくれた。本作において、平さんは地毛を金髪に染め上げ&ギターを弾き&歌声まで披露と人生初の挑戦を自身に課し、完璧なまでに鯨井ルカをやり遂げた。
そんな貴重な金髪姿の撮りおろし写真とともに、『ネムルバカ』にまつわる撮影の濃い日々を、平さんにはつぶさにインタビューで振り返ってもらった。
全部が初めて尽くし。楽しい役づくりでした。

――平さんの明るく元気なパブリックイメージとは真逆とも言える鯨井ルカは、バンドのフロントマンで金髪、ぶっきらぼうな語り口が特徴でしたね。
そうですね。ルカに関しては、難しいことだらけでした(苦笑)。でも、金髪、ギター、歌、ルカの要素は実はずっと自分がやってみたかったことだったんです。元々私は何でもチャレンジしたいという気持ちが強いタイプなので、役作りも楽しく臨みました。
――金髪は人生初だったんですよね?
はい、不思議な気持ちでした。最初は全然見慣れなくて、朝起きて鏡を見るたびに「お、金になった!」みたいな(笑)。自分じゃない自分がいる感じがあったんです。
でも、容姿から入ると、やっぱりだんだんルカになっていくんですよね。さっぱりというか、クールな感じになっていくんです。洋服のテイストも変わりました。外見から役作りをしてみるのも大事な要素だなと思いました。
2025.03.27(木)
文=赤山恭子
写真=杉山秀樹
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