どこかに飛んでいっちゃいそうな自由さに憧れる
![広瀬すずさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/1280wm/img_c41f42511026682be79f5cc65c497dfb2813722.jpg)
――ところで広瀬さんの2025年の抱負を教えてください。
泰子みたいにすごく自由に伸び伸びと、自分の時間も仕事も、楽しめたらいいなって思います。型にはまらないというか。割と今も伸び伸びとしていますが(笑)。
――やっぱり泰子に共振する部分がある?
泰子の、どこかに飛んでいっちゃいそうな自由さにはすごく憧れますね。でも、そこに至るのはすごく勇気がいることじゃないですか?
臆病で言わなかったり、出来なかったりすることが普通はあると思うけど、泰子は全部可能にしていく。その力が強すぎるんですが、そういうところは憧れる部分ですね。
もし今、私が泰子と同じことをしたら、呆れられてしまうと思いますが、どこか理想的ではありますね。自由だし、勇気があって。
![広瀬すずさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/1280wm/img_f8a73abce55f9d3628afedd716edca8e3078512.jpg)
――『ゆきてかへらぬ』という作品を経験して、何か自分の中に変化は生まれましたか?
あまり大きな変化はないと自分では思っているのですが、映画を観た方からは「あまり見たことのない広瀬すずだった」とおっしゃっていただくことが多いんです。
意外ではありましたが、皆さんにどう受け止めていただけるか楽しみです。年齢を重ねていくと、泰子のような自由で奔放な役柄も増えていくのかもしれません。
――広瀬さんが「自分も大人になったな」と実感することって何かありますか?
最近ご飯を食べるためだけに地方に行った時に、大人になったなって思いました。大阪に行ったのですが、和食屋さんでうどんを食べて、スナックにも行きました。
すごく贅沢だなあと思いながらうどんを食べました(笑)。実際にしょっちゅうは出来ないですけれど、すごく楽しかったです。
――確かにそれは大人ですね。では最後に、広瀬さんにとってのこの映画の魅力を教えてください。
この歪みに歪んだ三人の関係性と、その貫き方、生き様みたいなものが今の時代には無い感覚だからこそ、すごく面白いと思うんです。目線のやり取りや愛情の交歓の方法には狂気さもある。でも、その生きづらさもすべてひっくるめて、今を生きている人たちに観てもらいたいなって思います。
『ゆきてかへらぬ』2月21日公開
![©︎2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/f/1280wm/img_ef5e01bcb039d0e5769c1ed671afe77e257987.jpg)
大正末期の京都。駆け出しの20歳の女優、長谷川泰子(広瀬すず)は、17歳の放蕩学生、中原中也(木戸大聖)と出逢う。虚勢を張りながらも惹かれ合う二人は一緒に暮らし始め、東京へ向かう。そこへ東京帝大でフランス文学を学ぶ小林秀雄(岡田将生)が訪れる。小林は中也の詩人としての類稀な才能を見出し、中也も小林に一目置かれることを誇りに思っていた。芸術を論じ合う男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。しかし、本物を愛する小林もまた泰子の魅力に魅入られていた――。『ツィゴイゼルワイゼン』(80)などの名脚本家、田中陽造が40年前に書いた幻の脚本の待望の映画化。監督は『サイドカーに犬』の根岸吉太郎。
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
監督:根岸吉太郎 脚本:田中陽造
©︎2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会 配給:キノフィルムズ
公式HP:https://www.yukitekaheranu.jp/
公式X(旧Twitter):https://x.com/yk_movie2025/
公式Instagram:https://www.instagram.com/yukitekaheranu_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@yukitekaheranu_movie/
衣装協力
ジャケット 25,300円 パンツ 23,000円(THE TOE/PR01.TOKYO 03-6805-0904)
ブーツ 209,000円(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタンジャパン 03-6804-2855)
リング 1716,000円(メシカ/メシカジャパン 03-5946-8299)
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2025.02.15(土)
文=石津文子
スタイリスト=丸山 晃
ヘアメイク=奥平正芳
写真=佐藤 亘