今回のマクロビレシピに欠かせない食材はこれ!

地粉

マクロビオテック食材「地粉」の写真

 国産の小麦粉のことです。輸入物の小麦粉のようにポストハーベスト(作物の収穫後に防腐・防カビなどを目的に使用される農薬)の心配がありません。また漂白もされていないので真っ白ではなくナチュラルな色合いです。日本の多湿な気候風土上、外国の小麦よりも含まれる水分量が多いため、パン作りなどの際にはレシピの水分量を調整する必要があります。蒸しパン作りやケーキ、クッキー作りには薄力粉を、うどんや餃子の皮などは中力粉、パンやピザには強力粉と用途によって使い分けするのは他の小麦粉と同様です。またオールベジの私のお料理では水で溶いた地粉を、揚げ物の衣付けとして溶き卵の代わりに利用したりもします。

ベーキングパウダー

マクロビオテック食材「ベーキングパウダー」の写真

 アルミニウムフリーのものを選びましょう。重金属は神経系に影響が出る可能性が疑われています。食材に加えて使う添加物は危険性が疑われるものはできるだけ避けたいものです。私が愛用しているものはラムフォード社のもの。苦味などが出にくくふんわりと仕上がります。ベーキングパウダーは湿度に弱いので、長期保存の際は冷凍庫での保管がお勧めです。

メープルシロップ

マクロビオテック食材「メープルシロップ」の写真

 砂糖楓の樹液からとれる甘味でカナダ産のものが多く流通しています。マクロビ的には寒冷地で採取される甘味料であることから、南国産のサトウキビ由来の甘味料(白砂糖ほか、黒砂糖やキビ砂糖も含む)よりも体を冷やしにくいと考えられています。オーガニックのものがお勧めですが、手に入らない場合はせめて本物のメープルシロップを選ぶようにしましょう。安価なものはメープル風味のシロップとして売られており、白砂糖や人工甘味料、保存料などがはいっています。

太白ゴマ油

マクロビオテック食材「太白ゴマ油」の写真

 ゴマ油の香りと色は、ごまを煎ることによって生まれてきますが、太白ゴマ油はごまを煎らずに生のまま搾っているゴマ油です。そのため、香りや色に癖はなく、色々な用途で使用できます。同じく使いやすいサラダオイルのほとんどは、トランス脂肪酸含有のものが多いので気を付けたいものです。多少値段は張っても油は良質のものを選びましょう。また保存場所にも気を付けます。光や酸素で酸化が進むので、開封前も冷暗所で保管し、開封後は早めに使い切りましょう。

中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18

撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp

Column

自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ

週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。

2014.05.08(木)
文=中村恭子
撮影=秋元良平