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 食事シーンが多い韓国ドラマの中でも、かなりの頻度で登場し、無性にそそられる「チャジャン麺」。韓国式中華として広く親しまれるこのチャジャン麺が食べられる店が日本にも増えつつあり、韓ドラファンならずとも人気を集めています。その中から、韓国の国民的料理研究家がプロデュースする有名店を紹介!


韓国料理界のカリスマが手がける韓国式中華料理店

 韓国風の中華料理として知られるチャジャン麺の専門店として、韓国で220店以上を展開している「香港飯店0410」。日本で言う「丸亀製麺」的存在の有名チェーン店をプロデュースするのは、韓国で愛されている料理研究家で実業家としても成功を収めているペク・ジョンウォン氏です。ペク氏と言えば、昨年Netflixで配信され、韓国で社会現象を巻き起こした料理サバイバル番組「白と黒のスプーン~料理階級戦争~」で審査員を務めたことでも有名で、ペク氏が手がける飲食店も再び脚光を浴びています。

 「香港飯店0410」は2006年にソウルで創業し、2016年に日本1号店が新宿にオープン。以降、東京都内を中心に店舗を増やし、現在は大阪や名古屋にも進出しています。

 この日は、2023年にオープンした新大久保店を訪問。入口や店内にはペク氏の写真が飾られ、そのカリスマぶりがうかがえます。

 店内は赤と黒を基調にしたモダンな内装で、カウンター席もあり、ひとりでも入りやすい雰囲気。メニューはすべて写真付きで、韓国料理ビギナーも安心してオーダーできます。

 看板メニューの「チャジャン麺」は、豚肉と玉ねぎ、キャベツなどを炒めて、韓国の黒味噌「チュンジャン」で味付けしたソースを麺にかけたもの。もともとは中国のジャージャー麺から派生した料理で、中国の甜麺醤をベースに作られた甘くコクのある黒味噌・チュンジャンで韓国人好みの味に仕上げています。

 香港飯店のチャジャン麺は、もったりとした濃厚なソースがつるつるの中太麺によく絡み、食べ応えも抜群。付け合わせには、「タムジン」と呼ばれる甘酸っぱいたくあんが付くのが定番で、箸休めにぴったり。同じく、付け合わせの生玉ねぎの辛味と食感もアクセントになり、最後まで飽きずに食べ切れます。

2025.01.12(日)
文=田辺千菊(choki!)
写真=佐藤 亘