11月15日の早朝、三笠宮妃百合子さまが老衰のため入院先の聖路加国際病院で亡くなられた。101歳で、明治以降の皇室で最も長寿だった。26日には豊島岡墓地で「斂葬の儀」が執り行われる。

両陛下と愛子さま「5日間の喪を服されます」

 百合子さまが亡くなられたことを受けて、天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(22)のご様子やお気持ちについて、こう発表された。

〈天皇皇后両陛下には、崇仁親王妃百合子殿下の御容態をご案じになっておられましたが、今朝、薨去の報に接せられ、お心をお痛めになっておられます。

 両陛下には、崇仁親王妃百合子殿下に長年にわたって温かく見守っていただかれ、また、日頃から良くしていただかれたことに深く感謝され、心から哀悼の意を表しておられます。

 愛子内親王殿下におかれても、両陛下と同様のお気持ちをお持ちです。

 両陛下並びに内親王殿下には、御家族の皆様と深い悲しみを共にされ、5日間の喪を服されます。〉

 百合子さまは、2021年12月に愛子さまの成年行事に出席されている。

 天皇陛下、皇族方は相次いで弔問に三笠宮邸を訪れられた。

 

愛子さまは初の喪服姿で堂々と…

 愛子さまは喪服姿で赤坂御用地に入られた。成年皇族として、喪服をお召しになって報道陣の前に姿を見せられたのは初めてのことではないだろうか。巽門を通過される車内では顔を下に向けて、うつむかれていた。

 愛子さまはブラックのイヤリングとネックレスをお召しになっていた。黒はジュエリーの輝きが映える色でもある。帽子のベールは目元までかかり、ふわっと広がりのあるデザインで、三笠宮さまと百合子さまの次男である桂宮宜仁さまの十年式年祭の墓所祭でお召しになったのと同じものだろうか。愛子さまは堂々とした身のこなしで、哀悼の意を示された。宮邸には40分ほど滞在されたようだ。

 そして今回は、雅子さまと愛子さまはともに、ブラックのブローチをお召しになっていたようだった。

2024.11.28(木)
文=佐藤あさ子