栗本来の美味しさに包まれる贅沢モンブラン

◆フキアージュ

 調布にある「フキアージュ」。フィナンシェやカヌレなど焼き菓子が人気のパティスリーですが、毎年秋になると栗のお菓子がたくさん登場します。

 「素材の良さがストレートに出る分、品質の良い栗を選別することもパティシエの大切な仕事の一つ」と畠山和也シェフが語るように、フキアージュのモンブランは栗本来の持ち味を堪能できるつくりです。

 和栗は熊本産の美久里種を使用し、木から落ちたての栗をすぐに加工しているため、栗の香りが抜群。また、栗のほくほく感を活かすために、モンブランクリームの水分、糖分、油分が最小限に抑えられており、余計な手は加えられていません。

 食べると栗の香り高さに驚き、濃密ながら気づくとなくなっているような口どけの良さに感動。中に入ったクリームとタルトとの一体感も良く、栗の美味しさにとことん寄り添うつくりがナイスィーツ!

 見た目も美しく、手動の機械搾りにすることで、手絞りでは表現できない繊細な仕上がりに。表面が乾くのを防いだり、香りが逃げないようにするため、容器をカバー付きのものにするなど、提供の仕方にもこだわりが詰まったモンブランです。

Feuquiage(フキアージュ)

所在地 東京都調布市小島町1-2-5 アジャンタ調布2 1F
Instagram @feuquiage

2024.11.21(木)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季