#313 Saint-Nazaire
サン゠ナゼール(フランス)

フランスのビーチというと、ニースやサン・トロペといった、地中海に面したコート・ダジュールの華やいだイメージ。さて、今回ご紹介するサン゠ナゼールは大西洋側。一体どんなビーチが待っているのでしょう?
そもそも今回のフランスへの旅は、現代アートの街ナントで毎年夏に2か月にわたって開催される芸術祭「ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント」が目的。この期間は街のあちこちにインスタレーションがちりばめられ、ヨーロッパの人々を中心に100万人ものツーリストがやってきます。

今年の「ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント」のテーマは“木”。ふだん気にとめることもないけれどそこにある、そんな当たり前の名脇役、樹木にフォーカスしています。グララン劇場前の巨大な根っこや、植物園の中にそびえる巨大な木の男など、作品を探しながらの街歩き。歩けば歩くほど自分が街になじんでいく、そんな感覚がまた楽しい!

2024.11.16(土)
文・撮影=古関千恵子