IPX4の防水規格にも対応したこの製品、大きな利点として挙げられるのは、イヤホン側面のボタンのタッチ面が大きいことから、操作ミスが少なく確実にコントロールできることです。またケースからの取り出しおよび収納も開口部が広いため扱いやすく、指を滑らせてうっかり落としてしまうミスも、前述のシャオミ製品と比べると起こりにくいのは利点です。

 連続再生は8時間、ケース併用で最大32時間の再生に対応するほか、シャオミ製品と同様、10分の充電で約2時間の再生が可能なので、電池切れの場合も少し待つだけで使えるようになります。充電ケーブルも添付されるほか、イヤーピースは5サイズが付属するなどオプションも充実しています。

 

2000円台と格安だが性能が不明なグリーンハウス

 最後に紹介するのはグリーンハウスの「GH-TWSW」。実売価格2556円と、シャオミ製品に匹敵するリーズナブルさが特徴です。アクティブノイズキャンセリングに対応しますが、ほかの2製品のように何dbかが仕様に明記されていないのが少々気になります。

 IPX5の防水規格に対応しており、マルチペアリングにも対応するなど、機能も充実しています。また外観上の大きな特徴は、バッテリーの残量がケース正面にパーセンテージで表示されることです。大雑把にLEDの残り個数でしかバッテリー残量を把握できない他社製品と比べた時に、このわかりやすさはひとつの強みです。

 イヤーピースは3サイズが付属するほか、充電ケーブルも添付。連続再生は約6時間、ケース併用で最大18時間の再生に対応と、他の2製品に比べるとやや長時間利用は苦手です。またカラーバリエーションが2色のみと、色の選択肢は比較的少なめです。

 

AirPods Proと比べて3製品のANC性能は…

 ではあらためて、各製品のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能について見ていきましょう。以下、各製品はメーカー名の「シャオミ製品」「Donner製品」「グリーンハウス製品」と表記します。また検証はiPhoneと組み合わせて行っています。

2024.10.24(木)
文=山口真弘