iPhoneには、操作の手間を省くための、さまざまな自動化機能が搭載されています。例えば周囲の明るさに応じて画面の輝度を変えたり、本体の向きに応じて画面を回転させる機能は、もはや当たり前の存在で、意識せずに使っている人がほとんどでしょう。

一方でそれらの中には、いまいち馴染みがないせいで、iPhoneの調子がおかしくなったとユーザに誤解されかねない機能もいくつかあります。例えば写真撮影時に動画もあわせて撮影する「Live Photos」や、画面を下にスライドさせて指を上部に届きやすくする「簡易アクセス」がそれです。なにせ戻そうにも、その機能の名前を知らない限り、どこをどう設定すればよいのか分からないので厄介です。
今回はそうした中から、なにかと誤解されがちな10の機能をピックアップし、どうすれば元に戻せるのか、また根本的に無効化するにはどうすればよいかを紹介します。家族や友人にしょっちゅう「iPhoneが急におかしくなった! なんとかして!」と泣きついている人はもちろん、泣きつかれている側の人も、これらの有効化と無効化を切り替える知識があるか、チェックしてみてください。
背景が勝手に暗くなったり、明るくなったり
iPhoneの背景色がいきなり白から黒になったり、また戻ったりするのは、日没に合わせて基調色を変更できる「外観モード」が、自動になっているためと考えられます。白=「ライト」と、黒=「ダーク」が、自動的に切り替わるようになっているというわけです。
これらは目の疲れを抑えるとともに消費電力を下げる機能で、夜が明けるとふたたび元に戻りますが、あまり見た目が変わるのが好きではない場合は、設定の「画面表示と明るさ」で「自動」のチェックを外しておけば、時間帯に応じて変化することはなくなります。


画面が勝手に黄ばんだり、元に戻ったり
画面が黄ばみがかったようになるのは、周辺光に合わせて色合いを自動調整する「True Tone」、日没後に画面を暖色系の色に切り替える「Night Shift」が影響していると考えられます。
2024.07.15(月)
文=山口真弘