日本におけるiPhoneの初代モデルといえば「iPhone 3G」。その後継機であり、同じ外観を持つ「iPhone 3GS」は、2009年6月の登場から、今月でちょうど15周年を迎えます。

 iPhoneが広く普及するきっかけとなったこのiPhone 3GS、初めて手に入れたiPhoneはこれだったという人、また親や兄弟が使っていたのを羨ましく見ていたという人も多いのではないでしょうか。

 サポート終了によりすでにApp Storeに接続できないことから、現在はアプリの新規インストールすら行えないこのiPhone 3GSですが、それでも当時の名機ぶりは随所に見え隠れしています。今回はそんなiPhone 3GSを、現行モデルであるiPhone 15 Pro Maxと比較し、その「エモさ」を感じるポイントをリストアップしてみました。

その1:たった135g! サイズがエモい

 iPhone 3GSの最大の特徴はなんといっても、手のひらにすっぽり収まる手頃なサイズ感。「最近のスマホはデカすぎる」などとよく言われますが、このiPhone 3GSも当時はガラケーとの比較で、日本人の手には大きすぎるなどと批判されたものです。今実際に手に取ると、現行の第3世代iPhone SEよりもさらにコンパクトなことから、おもちゃのように感じてしまいます。このコンパクトさは、iPhone 3GSの何よりのエモさです。

その2:背面が膨らんだ丸みのあるデザインがエモい

 丸みを帯びたボディデザインもエモさたっぷり。現行のiPhoneのデザインは、このiPhone 3GSの後継であるiPhone 4で初採用されたフラットデザインの延長線上にあるため、背面が膨らんだiPhone 3GSのボディは、今見ると新鮮な感動があります。

 現行モデルのサイズでこのデザインを採用するのはかなり無理があるはずで、手のひらサイズだったからこそ成立し得た秀逸なデザインだったと言えるでしょう。

2024.07.01(月)
文=山口真弘