三十代になって控えた、大好きな火鍋
――そんなドンユイさんの美容の秘訣は?
いま私は32歳です。二十代の頃は、大好きな四川省・重慶の火鍋を1日3食食べていました。三十代になって「こんなに辛いものを食べていいのかしら?」と思うようになり、意識的に回数や量を減らしました。その代わり、タンパク質の多いものを心掛けて摂るようにしています。日本食を食べる機会も増えましたね。
――最後に、女優としてスタンスを教えてください。
100人の役者が「ハムレット」を演じれば、100通りの「ハムレット」があるように、観客の反応に関しても、個人の好みもあったりするので、それぞれだと思うんです。私はそれを謙虚に受け止め、今後の演技に生かしていければいいと思っています。そして、どのような役であれ、一生懸命演じること。これが私の役者としてのスタンスになっています。
チョウ・ドンユイ(周冬雨)
1992年1月31日生まれ。中国・河北省出身。チャン・イーモウ監督の『サンザシの樹の下で』(11年)で7,000人のオーディションから主演に抜擢され、一躍スターダムに。中国で「13億人の妹」と呼ばれる。その後、デレク・ツァン監督作『ソウルメイト/七月と安生』(16年)で第23回香港電影評論学会大奨最優秀主演女優賞、第53回金馬奨最優秀主演女優賞を受賞。同じくツァン監督作でアカデミー賞候補になった『少年の君』(21年)では、第33回金鶏奨、第39回香港電影金像奨、第35回大衆電影百花賞で主演女優賞を受賞した。
映画『国境ナイトクルージング』現在公開中
友人の結婚式に出席するため、冬の延吉にやって来たハオフォン(リウ・ハオラン)は観光ツアーに参加し、スマートフォンを紛失。観光ガイドの女性ナナ(チョウ・ドンユイ)はお詫びとしてハオフォンを夜の延吉に連れ出し、男友達シャオ(チュー・チューシャオ)も合流して盛り上がる。翌朝、寝過ごしたハオフォンは、シャオの提案により3人でバイクに乗って国境クルージングに出かける。
https://www.kokkyou-night.com/
2024.10.22(火)
文=くれい 響