そしてしばらく行くとすぐにまた「練馬トンネル」となり、西武池袋線を通過する。このあたりは牧歌的な雰囲気といえばいいだろうか。樹木が多く大変綺麗なエリアだ。しばらく行くと環八はやや左に進路を変え井荻方面へ進んでいき、「井荻トンネル」へと入って行く。

 千川通りを過ぎて新青梅街道の手前に「はま寿司杉並井草店」とインド料理の店を発見したが、それ以外に目立った外食店はない。そのまま側道を南下すると井荻駅に到着し、側道は一旦西武新宿線で遮断される。

 その代わりすごい立派な地下道があってそこを通って南側に移動する。ここまで起点の赤羽岩淵から13キロほど、今日出発した東武東上線上板橋付近から7.5キロ。12時を過ぎて猛暑がますます襲いかかる。

 

井荻駅前で街そばを発見!しかし...

 井荻駅前は側道とはいえ駅前なので商店が多い。「ファッションセンターしまむら」や「ピーコックストア」が入る大型ビルも登場した。

 そしてその先に街そば「寿々木屋」が現れた。ちょうど昼時で満席。残念ながら先を急いだ。

「鰻の成瀬」をみながらさらに南下。「オーケー下井草店」がみえた所で早稲田通りを横断する。荻窪までもうすぐだ。だんだんと高いビルが増えてくる。環八の渋滞が凄い。道路反対側に町中華「ことぶき食堂」も健在であったが、そば屋を発見することはできなかった。

 青梅街道を横断して環八はまたアンダーパスに入る。そこが中央線荻窪駅付近である。起点の赤羽岩淵から23キロ、今日のスタート地点からは10キロ。荻窪到着は午後2時を過ぎていた。

“立ち食いそば屋”はまたもや1軒のみ

 上板橋~荻窪までのまとめだ。この区間はほとんどが高架かトンネルで側道を歩くコースだった。車がビュンビュン走っているところはあまり目撃できず、自分の思い描いていた環八とは少し様子が違っていた。

 平和台一帯は非常に活気があり、車も人も多かった。平和台から荻窪までは高台の樹木が多い側道が多く、幹線道路や鉄道と交差する割には静かなエリアだった。

2024.10.18(金)
文=坂崎仁紀