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陽気で活気に溢れるビーチ天国ゴールド・コースト。
実はこの街は、自然体で健やかなエコライフを満喫できる理想的な場所でもあるのだ。
波音が響く麗しのビーチシティ
![海の向こうに中心街の摩天楼を望むカランビン・ビーチ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/1280wm/img_35d1cd9041a37d43af9e96b32c3a025a102911.jpg)
ゴールド・コーストといえば、まず何を思い浮かべるだろう。約57キロにわたって続く白砂のビーチ、海辺に高層ビルが林立する近未来的な街並み、優雅なリゾートライフ、そして世界中のサーファーたちが羨望する波乗りの聖地……。
もちろん、それらは間違いなくこの街の大きな魅力である。だが、ほんの一部でしかないのも事実。たとえば、最も賑やかな中心街サーファーズ・パラダイス。
海辺にばかり目がいきがちだが、少し内陸に向かえばネラング川沿いに優美な風景が広がり、2021年には芸術文化の発信地「HOTA」もオープン。オーストラリアのモダンアートに特化したギャラリーには、多彩な作品が一堂に集まり、館内にあるスターシェフがプロデュースのレストランや絶景バーも大人気だ。
すべての旅人にとってまさにパラダイス
![カランビン動物保護区は、野生動物の保護活動を行いながら、ふれあいの場も提供しているサンクチュアリー。”コアラ抱っこ”(州法により1頭のコアラが抱っこされていいのは1日30分まで)のほか、毎日2回の“ロリキートの餌付け体験”も人気だ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/1280wm/img_f27a48d5c944af78fcfdb6d551512f25330830.jpg)
また、憧れの“コアラ抱っこ”もこの街なら実現可能。カランビン野生動物保護区では、スタッフの管理の下で触れ合うことができ、カンガルーやウォンバット、タスマニアンデビルなどオーストラリアを象徴する生き物たちも勢揃い。
さらに、車で1時間ほどのスプリングブルック国立公園などに足をのばせば、熱帯雨林の大自然も体感できる。日帰りツアーが豊富に用意されているのもこの街ならではだ。
旅人たちがオーストラリアで体験したいすべてがぎゅっと詰まっているゴールド・コースト。さらにエコヴィレッジをはじめ、これまでとはひと味違うスポットへと足を延ばしてみるのもおすすめ。訪れるたびに新しい発見がある。それもこの地の魅力なのだ。
2024.05.07(火)
文=矢野詔次郎
撮影=志水 隆、鈴木七絵
コーディネイト=宮坂ちえ、箕輪洋一(OCEAPRO)
CREA Traveller 2024 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。