◆小夏 ココナッツ カモミール
![「エルダーフラワーと小夏のドリンク」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/-/img_3565465deba6247cfd2f593881a739c149917.jpg)
ここで登場するのが、ペアリングの「エルダーフラワーと小夏のドリンク」。高知県「白木果樹園」の小夏の果汁と皮、エルダーフラワーのシロップを合わせ、小夏の清々しさと苦みが、やさしい甘さ、フローラルな香りと心地よく混じり合います。
![「小夏 ココナッツ カモミール」。シクラメンの花をイメージした器に入れて。使用する器はすべて、佐賀県の窯元・李荘窯の寺内信二さんによる有田焼。「ボタニカル」をテーマに、オリジナルを依頼した。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/a/-/img_5a597c62d839c5eacb59107bc0f1235a60551.jpg)
ドリンクを楽しんでいるところに登場する3皿目は、初夏へと向かう気分も盛り上がる香り豊かな組み合わせ。
ジャスミンティーのブランマンジェの上に、フレッシュな高知県「白木果樹園」の小夏の果肉と皮、ライチ、ココナッツのソルベをのせ、スパイスや小夏の皮が香るシロップをかけてテーブルへ。目の前で小夏の皮をすりおろしてかけ、ミルクフォームをのせれば、さわやかな香りがふわりと広がります。
![このライブ感がデザートコースの醍醐味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/7/-/img_976611feccf4d939954513ea8a09aa4b58914.jpg)
「ココナッツ×小夏、柑橘×ライチは大好きな組み合わせ。それを両方合わせました」と話す、江藤さん。小夏の清々しさとココナッツのまろやかさを、シロップとブランマンジェのオリエンタルな香りが包み、馥郁としたハーモニーを醸し出します。
◆コセーチャドラーダ ガーデン
![「コセーチャドラーダ ガーデン」。朝顔がモチーフの器も美しい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_723d165b1b0c40a180268eaec545b50872145.jpg)
続いて、エクアドル産チョコレート「コセーチャドラーダ」を主役にしたデザートを。「そのチョコレートの特徴であるチェリーやドライフルーツを思わせる味わい、花やヘーゼルナッツのような香りに合わせて構成しました」と、江藤さん。
![緻密に仕上げていく。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/-/img_76c74aa33f998c170998e22ec12a0df564364.jpg)
軽やかでほろ苦いチョコレートのチュイールと、ベリーやルバーブ、ライムなどが香るオリジナルフレーバーティー「ガーデン」のムース、コセーチャドラータのなめらかなクリームのようなソースが出合い、力強くも華やかな香りが押し寄せます。中に潜ませたフランヴボワーズのコンフィチュールと、散りばめられたフレッシュなフランボワーズと、削りかけたローストヘーゼルナッツがアクセント。
![ペアリングのアイスティー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/-/img_c0980607e93f7c56a4a33b368792f6c958716.jpg)
ふくよかなデザートの余韻に浸りながら、バニラや柑橘系のフルーツ、バニラが香る、「パルフェタムール」のアイスティーを。
2024.04.23(火)
文=瀬戸理恵子
写真=鈴木七絵