【ブランパン】 自然の神秘を愛するふたりへ ペアウォッチで大切な人と時を刻む

　1735年に創業し、現存する機械式時計では世界最古と言われる「ブランパン」。

　長い間愛されてきた理由は、自然と呼応した時計作りを行い、私たちが享受する恵みのために恩返しをしているからに他ならない。

緑あふれる環境で育まれたメゾン。海の生態系を守る使命に邁進

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　夜と朝が入れ替わる払暁の空。雄大な大地に見る、かつて海だった記憶を感じる名残。自然界はつねに私たちを感動させ、癒やしてくれる偉大な存在だ。その美しさに魅了され、世界各地を旅してきたトラベラーたちにとって、ブランパンのタイムピースは最高の相棒といえる。

　まず、生まれ故郷はモミの木で有名な森に囲まれたスイスのヴァレ・ド・ジュウ（ジュウ渓谷）にある。280年以上をかけて、雪深い土地で自然光を頼りに腕を磨いた職人の系譜を受け継ぐ現代の匠たちが、卓越したクラフツマンシップを駆使して数々の名機を生み出している。

　自然への敬意を持ち、その素晴らしさを知り尽くしているため、ムーンフェイズの表情も豊かで、レディスウォッチのストラップも植物を思わせる鮮やかで高揚感を覚えるカラーに彩られる。

　自らが、自然の神秘に魅せられたトラベラーであるブランパン社長兼CEOのマーク A・ハイエック氏の情熱により、海洋探査、保全、保護活動への支援に積極的なことも特筆すべきところだ。支援するだけではなく、自分たちも活動に参加している点も自然愛好家の思いと共鳴する。

　活動は実を結び、12の海域において、手つかずの美しさを保つ合計400万平方キロメートルを超える海洋保護区域が設立された。最近では、マルチメディア制作会社であるバイオピクセルが行っている“自然の宝石”の一つと呼ばれるグレート・バリア・リーフの保護活動や、オーストラリアの公共事業機関や大学、先住民と協力して行う、珊瑚礁の修復や生息地の管理、動物のリハビリテーションなどの活動を支援している。

　再び世界を自由に旅する時間が戻ってきた今こそ、いつかはと憧れていた自然のドラマを体験しに出かける好機。

　愛する人とともに、腕には同じく自然への愛情を大切にしているブランパンのペアウォッチを携えて。きっと、その時計がふたりをかつて見たことのない景色へと導いてくれるに違いない。

2024.04.22(月)
Edit ＆ Text＝Rica Ogura
Photographs＝Toshimasa Ohara（aosora）

CREA Traveller 2024 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。