この記事の連載
髪にも地球にも優しい染毛剤を求めてたどり着いた「タデアイ」
◆【高知県】藍里農園&コスメティクス「フルオーガニックスパカラータデアイ」
「フルオーガニックスパカラータデアイ」は、高知県の北東部・土佐山田町の自社農園で栽培したタデアイ(蓼藍)を使用した染毛剤。
開発したのは依光文雄さん、洋子さん夫妻。もともとは、洋子さんが白髪染めを使う度に起きる抜け毛の解決策を探す中でインドのヘナに出合い、やがて藍染めの原料となるタデアイにたどり着いたそう。
直接肌に触れるものだから、とことん優しいものを作りたいとオーガニックにこだわり、6年の歳月をかけて開発に成功しました。
タデアイに含まれる色素「インジゴ」や「インジルビン」には粘膜治癒効果が認められているほか、これらの色素に含まれる抗酸化作用のあるポリフェノールには、スーパーフードとして注目されるビルベリーの4倍以上、さらに抗菌作用と抗アトピー作用が期待されている成分「トリプタンスリン」も含まれているため、白髪を自然に染めながら頭皮環境をケアし、ハリやコシのある髪に導いてくれます。
姉妹品で沖縄産の無農薬ヘナを使用した「純国産フルオーガニックスパカラー ヘナ」と組み合わせることで、ライトブラウン~ダークブラウンまで染めることができるそう。
ヘアカラーでかぶれたり、しみたりといった悩みを抱えている人や、年齢を重ねて頭皮環境が気になる人、ヘアカラーを卒業したいという人にもおすすめです。
タデアイの栽培はもちろん、収穫、洗浄、加工、製造までほぼ手作業。また、タデアイの抗菌作用や消臭作用などに着目し、染毛剤を作る際に余る茎の部分を使った「藍里足用ペーストソープ 爽藍」も開発しました。
「古くから染料として珍重されてきた藍が可能性を秘めた植物であることは近年の研究で明らかにされていますが、生産農家は減少の一途をたどっております。藍の生産農家が安定して経営できるように、また次の世代にバトンを渡すためにも、さらに藍の可能性を追求した製品の開発・販売を行います」(藍里農園&コスメティクス 担当者)
藍里農園&コスメティクス
問い合わせ https://www.ailifarm-cosmetics.jp/contact/
https://www.ailifarm-cosmetics.jp/
2024.04.19(金)
文=河西みのり
撮影=釜谷洋史