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 GWまであと1カ月。短期間の休みしか取れなかったけれど、開放感を味わいたいならぜひ沖縄へ! 車の免許がなくても楽しめる那覇エリアと、自然豊かな北部エリアでおすすめのホテル、過ごし方をご紹介します。まずは空港からすぐ、賑やかな那覇エリアです。

車の運転が苦手なら那覇にこもるのもあり!

 沖縄と言えば、青い海を眺めながらドライブ。そんなイメージが強いですよね。ならば車の運転ができない人はどうするのか! そこで提案したいのが、那覇を中心に過ごす沖縄旅です。

 拠点としておすすめしたいのが、2023年秋にオープンした「オリオンホテル 那覇」。もともとは沖縄県民に長年親しまれてきた「ホテルロイヤルオリオン」が名称を改めてリスタート。ゆいレール牧志駅から徒歩3分、那覇のメインストリート・国際通りにも面しているなど、とにかくアクセス至便ですでに評判ですが、その魅力は立地だけではないよう。

 まず、ホテルの歴史を1980年代までさかのぼります。ホテルの地下にはブティックや雑貨店などがあり、県民からショッピングスポットとしても愛された場所でした。今はその面影を感じることはできませんが、沖縄の人々にとっては、懐かしい思い出がたくさん眠っているところなのです。

 なので、ホテルのコンセプトは「知っているけど、新しい」。リニューアルによって県民とともに作ってきた歴史を引き継ぎつつ、沖縄で暮らす人々、そして訪れる人々にこれまでに経験したことのない沖縄を知ってほしい。そんな願いを持ったスタッフのみなさんが迎えてくれます。

ここでしか飲めないビールがある

 沖縄を代表するお酒と言えば「オリオンビール」。飲んだことがあるという人も多いはず。最近では沖縄県外でも見かけることが増えましたが、ビール好きは口をそろえて言います。

 「沖縄で飲むオリオンビールは格別だ」と。亜熱帯気候による湿気に加え、県外とは違った暑さがオリオンビールを一層美味しくさせているのでしょうが、ここオリオンホテル 那覇には、さらに魅惑的なビールがあるんです。それが、ホテル1階のTHE ORION BEER DININGでサーブされるオリオンビールの数々。

スイングカランだからこそのなめらかな泡がおわかりいただけるだろうか。

 まずは県内で唯一の“スイングカラン”で味わう「オリオン ザ・ドラフト」。スイングカランは、昭和初期に主流だったビールの注ぎ口で、いまでも多く採用されている“シングルカラン”は口径のサイズが異なり、大きく設計されています。そのため、蛇口をひねると勢いよくビールが出てくるので、うまく注ぐには素人ではとても扱えない熟練の技を必要とします。

 カウンター越しに注がれる様子を見ることができますが、勢いよく出た泡が、ビール職人の手にかかればきめ細やかな泡に変化していくから不思議。一口いただくと、麦芽のコクとうまみはそのままに、雑味のない爽快なビールがのどを通りぬけていきます。

 また、オリンオンホテル 那覇限定、4種のクラフトビールも外せません。

 フルーティーな香りが前面に感じられ、食事との相性も抜群のOrion The Craft Weizen(オリオン ザ・クラフト ヴァイツェン)、苦みが好きな人におすすめな、ガツンとした味わいのOrion The Craft IPA(オリオン ザ・クラフト IPA)、伊江島産の大麦と多良間島産の黒糖を使用した、スイーツとのペアリングにもぴったりなOrion The Craft Stout(オリオン ザ・クラフト スタウト)、沖縄県産ホップを使用し、トロピカルな印象が残るOrion The Craft Pale Ale(オリオン ザ・クラフト ペールエール)は、オリオンビールの名護工場から配送される、どれもこちらでしか味わえないビールです。限定商品もあるため、どのビールに出合えるかは訪れてからのお楽しみ!

 夕方にもなると地元の人をはじめ多くの人で賑わうバーですが、どれも一気に飲み干す、というよりはじっくり味わうのも楽しいビールなので、早めの時間にひとりで訪れて、本を読みながら過ごしている人もいるそう。

2024.04.06(土)
文=CREA編集部