Androidであればアプリの追加は不要で、Fire TV Stickの設定画面で「ミラーリング」を起動しておくことで、Androidからの出力が可能になります。パフォーマンスに関しては前述の「Apple TV」や「Chromecast with Google TV」に及びませんが、Fire TV Stickを所有しているならば、まずはこれらの方法を試してみるのもよいでしょう。
![Amazonの「Fire TV Stick」。テレビのHDMIポートに接続して使う製品で、スマホのミラーリングにも対応しています](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1280wm/img_80c0994ea6e9f09760937f8f523265db137416.jpg)
![iPhoneの画面をFire TV Stickに表示したければ、外部アプリ「Chromecast TVs用のストリーマー」が便利です(左)アプリ起動後に配信先を選択し、続いて「Screen Mirror」をタップすることで、出力が行なえます(右)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/1280wm/img_59a1dfbecd270b302934b52ca6cb04d6208497.png)
![AndroidはFire TV Stickの設定画面で「ミラーリング」を起動しておくことで、Android標準のキャスト機能を使っての出力が可能になります](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/1280wm/img_996f5f4410389bd0210dcfe4871d00b2108554.jpg)
なお「Apple TV」や「Chromecast with Google TV」、「Fire TV Stick」といったデバイスは、それ単体で動画配信サービスを視聴することができます。もしスマホの画面をテレビに出力したい理由が、動画配信サービスを大画面で見たいためであれば、わざわざスマホをつながなくとも、これらデバイスだけで用が足せます。このあたり、本末転倒にならないよう注意したいところです。
有線出力は非対応のワナに注意
続いて有線接続を見ていきましょう。こちらはスマホ本体のポートをHDMIに変換するアダプタを用意し、HDMIケーブルでテレビと接続するだけです。
例えばAnkerが販売している「Anker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプタ」は、USB Type-CをHDMIに変換するアダプタで、USB Type-Cを搭載したiPadのほか、AndroidスマホのGalaxyシリーズと接続して、画面をテレビに出力できます。また変換アダプタを使わずに、一端がUSB Type-C、もう一端がHDMIという専用ケーブルを使う方法もあります。
このほかiPhoneについては、LightningをHDMIに変換するアダプタ「Lightning - Digital AVアダプタ」を用いることで、テレビへの出力が可能になります。先日新たに発表されたiPhone 15っシリーズはLightningではなくUSB Type-Cですが、前述のAnkerの製品のようにiPadで使えるモデルならば、おそらく互換性はあるはずです。購入前には念のため、メーカーサイトで対応の可否を確認してください。
2023.10.02(月)
文=山口 真弘