塩はハワイの人に身近な存在。グルメ食材としても脚光
私は15年ほど前、趣味で塩を作っていたことがあります。7月から8月の中旬の日照りが4~5日続いた日には、海辺の黒い溶岩に打ち上げた波が窪みにたまり、塩が膜を張ります。その塩を鍋にいっぱい取ってきて、お風呂で体に塗ってマッサージしたり、地元の人に教わった方法でデトックス・バス・ソルトを作って友人にあげたりしていました。また、採ってきた塩を水で溶かしてろ過した後、じっくりと火にかけて出来上がった塩は、甘みのある美味しい味がしました。
海に囲まれたハワイの人々にとって、塩は身近な存在。そして、近年はグルメな食材として注目を浴びており、ハワイアンソルトをお土産に持ち帰る観光客も大変増えています。そんなグルメなお塩の専門店が、KCCファーマーズ・マーケットに出店しているのでご紹介します。
ハワイの料理家たちが買い求める人気のハワイアンソルト
毎月第3土曜日のみKCCファーマーズ・マーケットで、種類豊富なグルメなシーソルトを販売しているのは「フォー・ジェイズ・ハワイ」です。Hawaii Seal of Quality(ハワイ州がハワイ産という品質を保証するもの)にも認定されているこのお塩は、ハワイの料理家たちが買い求めるほど、味もクォリティーも高い塩として知られています。オーナーのジャニス・タンガさんは、地元の人たちにもっと簡単に料理を作って欲しい、という思いがあり、フレーバーのある塩を作ったのだそうです。
この塩は、「セイバー・ブラスト」という特殊な方法で香りを塩に混ぜ込んでおり2001年から生産を始めました。
ホワイトソルトとレッドソルトの2種類があり、それぞれ5種類のフレーバーがあります。レッドソルトというのは、ハワイアンの人たちが“アライソルト(`Alaea Salt)"(アラエアと発音することもあります)と呼ぶもので、火山土壌の赤土(Volcanic Clay)を加えたものです。このアライ(`Alaea)はカウアイ島の海底や山奥の洞窟から採取し、ハワイアンの人々にとって神聖なものとされております。ハワイアン王朝の時代にはこの赤土が薬とされていたそうです。
ソルトのフレーバーはそれぞれ5種類で、レッドソルトがプレイン、ガーリック、キアヴェの燻製(メスキート)、マウイ・オニオン、ハワイアン・チリ・ペッパー。ホワイトソルトがキアヴェの燻製(メスキート)、ヒッコリーの燻製、ガーリック、マウイ・オニオン、ハワイアン・チリ・ペッパーです。
人気があるのは、いずれもマウイ・オニオン、ハワイアン・チリ・ペッパーだそうです。
オーナーのジャニスさんおすすめの食べ方は、ホワイトソルトのキアヴェ・スモークソルトをステーキに振り掛けるだけ。これで、とっても美味しいステーキになると言います。ホームページには、数々のレシピが記されていていますので、参考にしてみてください。
ブースでは他にも、マウイ島のサトウキビから生産した様々な香りのハワイアン・ケイン・シュガーや、パンケーキミックス、この塩を使ったお弁当も販売しています。シュガーのフレーバーは、リリコイ(パッション・フルーツ)、マンゴ、パイナップル、ライチ、ココナッツ、キャンディー・ジンジャーの6種類があります。お弁当で人気が高いのは、“クラブ&シュリンプ豆腐パテ"と"サーモン豆腐パテ“だそうです。
フォー・ジェイズ・ハワイの塩が買える場所
・ブルー・ハワイ・ライフスタイル(アラモアナ・センター内)
・アイランド・ビンテージ・コーヒー(アラモアナ・センター、ロイヤル・ハワイアン・センター)
・ホノルル空港内
・ヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジ(レインボーバザール)
・ホール・フーズ・マーケット(カハラ・モール)
他
For J's Hawaii, Inc.
http://4jshawaii.com/
2013.12.30(月)