そして最近では、手軽に頭皮用のクレンジングオイルが購入できるようになりました。ですが皮脂は、取り過ぎても頭皮によくありません。ホームケア用は商品によって洗浄力が異なるので、週1~2回程度を目安にして、やり過ぎには注意しましょう。

【香水的な臭い】は付け過ぎ注意

 西洋の香水文化とは異なり、日本人は、日常的に香水を付けない方が多数派です。慣れない香水的な香りに敏感なこともあり、整髪料と頭皮の臭いが混ざった“頭の香り”は、時に悪目立ちしやすくなります。

 そして、整髪料や香水などによるフレーバーは、世代によって好まれる香りも微妙に違います。そのため、香りの強い整髪料の付け過ぎは要注意です。

 

 例えば、60代以降の方々を中心に頭から香ることも多い、あの独特なフレーバー。あの香りは、「四角い緑色のガラスの入れ物」の整髪料の香りです。今でも根強い支持を得ている超ロングセラー商品ですが、付け過ぎると逆効果です。

 同様に、部活生がこぞって使う制汗スプレーの香りも、付け過ぎると、体臭と相まって不快に感じる方も多いのではないでしょうか?

メンズの商品は香りが強くなりがち

 特にメンズのエチケット系の商品は、「臭いを抑える」と謳いつつ、香水的な香りを強めにしているものも多くあります。

 例えばメンズ向けの汗拭きシートなどは、スースーする香りも強めに含まれています。それはエチケットのつもりでいても、香りに敏感な人には不快感を与えてしまうことがあります。

 これらの世代間の価値観の差は、ある部分では避けられないことかもしれません。使っている本人が「あの頃の定番」を「清潔感に気を使って」利用していても、周りにとっては不快なことが往々にしてあるのです。

「あの頃、当たり前だったエチケット」も、時が経つと周りを不快にしてしまうことがあります。ファッションのみならず、時代と共に変化する価値観をアップデートすることが大切かもしれませんね。

2023.09.04(月)
文=操作イトウ