「バスで中年男性の頭の臭いに、吐き気が…」現役美容師が教える、“正しい夏の頭皮ケア”〉から続く

 満員電車で目の前に立つ人の“あの”臭い。また、会社やショッピングモールですれ違った人の“あの”臭い。

 今回は、夏の頭皮からする“あの”臭いをなんとかしたい方へ向けた、頭皮ケアのお話です。(全2回の2回目/最初から読む)

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シャンプーはよく流しましょう

 シャンプーの工程の中でも、特に怠りやすいのが「シャンプーの流し」です。見た目の泡が無くなった程度では流し切れておらず、まだシャンプーが頭に残っています。

 シャンプーは完全に洗い流さないと、頭皮に残留し臭いや痒みの原因にもなります。

 そのため「頭を掻く」ことよりも、「シャンプーを流す」ことに時間を多くかけた方がいいです。自分が「烏の行水」だと自覚されている方は、ふだんの3倍の時間をかけて流しましょう。

 特に流すときに注意するのは、襟足です。襟足は後頭部からくぼんでいるため、髪の毛が一番密集する箇所です。そのため、頭皮までシャワーが通りにくく、元々通気性も悪いため、毛量の多い方は頭皮の異変や、臭いが出やすいところです。

その他、オススメの頭皮ケアの方法は?

 頭皮ケアといえば、「シャンプー中にマッサージをするのがイイ」と聞いたことがあると思います。頭皮マッサージは効果的ですが、「自分でやっても気持ち良くない」「腕を上げてると疲れてしまう」といった理由から、だんだんと止めてしまいがちです。

 

 そんな時は、ヘッドスパ用のシャンプーブラシを利用するのも良いでしょう。自分の手では再現できない触感で、イタ気持ちよくシャンプーすることができます。しかし、その品質はピンキリで、物によって触感の良し悪しが出てしまいます。安価なものは頭皮を傷付ける可能性もあるので、あまりオススメできません。

 また、美容室などで「頭皮クレンジング」やスパメニューを取り入れることもオススメです。頻度は月1回程度から、カットのご来店に合わせてするのが良いでしょう。

2023.09.04(月)
文=操作イトウ