国内2番目に広大なマングローブの原生林をカヌーでツーリング

 鹿児島と沖縄のほぼ中間に位置する奄美大島は、奄美群島の北の玄関口。

 周囲約460キロメートル、一周すると車でも約6.5時間かかります。

 奄美群島最高峰の湯湾岳を中心に、島の8割が山間部。国内有数の多雨地帯でもあり、しっとりと潤った森は精気にあふれ、亜熱帯性植物のヒカゲヘゴやスダジイがアクセントとなって、どこか外国の密林を思わせます。ちなみに、スダジイが繁茂する亜熱帯照葉樹林としては、国内最大規模だそう。

 北部にある奄美空港から最初に向かったのは、島の中央よりやや南部に位置する住用町。ここには西表島に次いで国内2番目の大きさを誇るマングローブの原生林が広がっています。そこをカヌーでツーリングしつつ、雄大な景色を愛でる、という作戦です。

 マングローブ林は、太平洋に面した住用湾に注ぐ住用川の河口付近に広がっています。そのスケール感をまずは国道58号の高い位置から一望。折り重なる山々を背景に、大きく蛇行した川とびっしり繁茂したマングローブ。どこかアマゾンを彷彿させる景色です。

 続いて、道の駅を併設した「黒潮の森 マングローブパーク」でカヌーツアーに参加。パドルの扱い方のレクチャーを受けて、さぁ出発です。両岸が迫る住用川の支流を、カヌーはゆったりとしたスピードで進みます。

 住用川に合流すると、視界が一気に開けます。そしてマングローブの群生が目の前に! ガイドさんの説明によると、この原生林を構成するマングローブの種類はメヒルギとオヒルギが主だそう。水面近くから見ると、マングローブの板根までよく見えます。カヌーならではの醍醐味です。

黒潮の森 マングローブパーク

所在地 鹿児島県奄美市住用町石原478番地
電話番号 0997-56-3355
https://www.mangrovepark.com/

2023.09.10(日)
文・撮影=古関千恵子