この記事の連載
- 母って何?×本 #1
- 母って何?×本 #2
◆『往復書簡 限界から始まる』上野千鶴子 鈴木涼美
社会学者の上野千鶴子と、作家の鈴木涼美による往復書簡。
「母と同世代の上野さんの言葉を読むことは、母の生きた時代背景を知る上で参考になる。母が抱えていたものが少しだけわかってきます。鈴木さんの思いを同時に読むことで、私たち親子の問題が浮かんでくるよう」
『往復書簡 限界から始まる』上野千鶴子 鈴木涼美
幻冬舎 1,760円
◆『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』長島有里枝
写真家・長島有里枝が自身の母と向き合い、作品を作り上げる過程を綴った日記。
「私も作品を通さないと母と向き合えないと感じているので、見本のような存在。『お母さんにこそわかってほしい。そしてわかりたい』という長島さんの気持ちに慰められるようでした」
『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』長島有里枝
白水社 2,530円
植本一子(うえもと・いちこ)さん
写真家・エッセイスト
広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で荒木経惟より優秀賞を受賞し、キャリアをスタート。写真館「天然スタジオ」にて、家族を撮影している。新刊は『愛は時間がかかる』(筑摩書房)
2023.09.14(木)
Photographs=Ichiko Uemoto