連日の猛暑で体力と気力が落ちているこの時期は、タイの新鮮な野菜やハーブをふんだんに使った本格的なタイ料理を堪能してみてはいかがでしょう。
JR錦糸町駅北口から歩いて3分ほど。飲食店が点在する路地の一角にあるタイ料理店「Chaaw wan(チャーオ ワン)」は、2023年の5月にまだオープンしたばかり。ここは以前もアジア系の料理店だったけれど、改装してイメージを一新。モダンでお洒落なカフェ風の店内に漂う、エスニックなスパイスの香りが食欲をそそります。
先ずは「ミャンカム」という前菜から。タイのハーブとしてよく使われるバイチャップルー(ハイゴショウの葉)の上に、唐辛子、干しエビ、ココナッツ、カー(生姜)、ピーナッツ、ホムデン(赤わけぎ)、マナオ(レモン)、更にナンプラー、ココナッツシュガーを和えたものを盛り付け、更にハーブを煮詰めた特製のたれと、もう一つは、なんとイカの塩辛をトッピング。
バイチャップルーを巻いて口に運ぶと、ピリッと効いたエスニックなスパイスとシャキシャキとした瑞々しい野菜とのコンビネーションが絶妙。この店で使われるタイの野菜は、千葉県の茂原市と大網白里市にある農園と契約し、オーガニック栽培された新鮮な食材を日々直送しているのだそう。
前菜を楽しんだら、「マラヤッサイムーサップ」というゴーヤと豚挽肉と春雨のスープと、レッドカレーペーストに鶏肉、ココナッツクリーム、ガランガルなどのハーブを混ぜて、バナナの葉で包んでから蒸した「ホーモックガイ」を。
パクチーの香り、ゴーヤの苦みが効いたさっぱりしたスープと、タイカレーのスパイスが効いた鶏肉を味わう。スパイスを堪能したらスープで一旦リセットして、また再びスパイスといった流れでここは楽しみたい。
メインは、豚背骨肉のレモンスープ煮にパクチー添えた「レンセープ」と、ガピと呼ばれるエビの発酵味噌とジャスミンライスを混ぜたご飯に、豚肉や干しエビ、野菜、フルーツを混ぜて食べる「カオクルックガピ」を注文。
レンセーブは、塩とハーブをベースにしたコクのあるスープで豚背骨肉をしっかり煮込んだ一品。箸でつつけば身がホロっと取れるほど柔らかい身肉を、たっぷりのパクチーとともに。そしてカオクルックガピは、エビの芳ばしさと発酵させた塩味が特徴の「ガピ」を活かした「まぜご飯」だが、これがまたクセになるほどに美味しい。
こうした本格的なタイ料理には「チャーン」や「シンハー」といったタイビールとの相性も抜群だが、スッキリした白ワインや、日本酒との組み合わせもおすすめ。Chaaw wanでは現在、メニューに日本酒の記載は無いが、事前にリクエストすれば用意して頂ける。品種も色々と取り揃えているので、自分の好みで是非合わせてみてほしい。
Chaaw wan(チャーオ ワン)
所在地 東京都墨田区錦糸3-7-3 オフィスナカジマビル 1F
電話番号 03-6658-5299
営業時間 [火〜金]11:30〜14:30、17:00〜22:30 [土]12:00〜22:00 [日・祝]12:00〜20:00
※ラストオーダーは閉店30分前
定休日 月曜
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2023.08.16(水)
文=CREA編集部