丹後の食材と酢を取り入れた唯一無二のイタリアン
![丹後ちりめんで栄えた花街の風情を残す一角に建つ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/5/1280wm/img_4593c1ebe62dc5ba1231f01e417d4c82177315.jpg)
イタリア語で“酢”を意味する店名を冠したこちらは、「飯尾醸造」が手がけるイタリアンレストラン。食材と自然に恵まれた宮津の地を世界へ広めるため、飯尾醸造の5代目が東京からシェフを招き、2017年にオープンさせました。
![庭に面したメインダイニングのほか、個室も用意。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/b/1280wm/img_bb319bcd2cd1baea095b2980b0a6c1c5120597.jpg)
約120年前に建てられた商家をリノベーションした建物は、欄間や襖、障子などの建具をそのまま活かした趣のある佇まい。昨年6月には、中庭を挟んだ離れに鮨割烹「西入る」がオープンし、宮津の食文化の発信基地として注目を集めています。
![ディナーコースの前菜より、白イカの香草パン粉焼き。酢酸菌のソースがアクセント。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/1280wm/img_c7d4032ed1c5e3a099c70c2af5bed488128538.jpg)
「すっぱい想い出を あなたに」をテーマに、丹後の魚介や無農薬で育てた棚田米、お酢を用いた料理を提案。メニューは11,000円~のコースのみで、前菜からデザートまで物語のある12皿が堪能できます。
![丹波の黒豆入り玄米リゾット。伊根の野草を添えて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/e/1280wm/img_be74e90f8585e95e4389d6efcfcc49e6108476.jpg)
スペシャリテの「丹波の黒豆入り玄米リゾット」は、棚田で栽培した玄米を使用。魚介の旨味たっぷりのだしで炊き、バターの代わりに米ぬかでとろみを付けて、3日寝かせて発酵させた滋味深い一品です。
![アオハタのソテーと丹後野菜のぬか漬け。甘酒で伸ばしたバーニャカウダソースで味わう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/a/1280wm/img_3a87b974660b2391c4ead5285b878159129553.jpg)
![非売品の「純米富士酒」も味わえる。グラス1,100円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/1280wm/img_76bd4e0a8f0022ec13409e2a182738ed178198.jpg)
メニューは日替わりで、旬の魚と野菜が中心のシチリア料理が楽しめます。お酢を使ったドリンクとも相性抜群で、お酢のもとになる酒「純米富士酒」はここでしか味わえない稀少なもの。たくさんの初めてに出会える、記憶に残るディナーになること間違いなしです。
aceto
所在地 京都府宮津市新浜1968
電話番号 0772-25-1010
営業時間 18:00~23:00(20:30最終入店)
定休日 月・火曜
https://www.aceto.jp/
2023.08.12(土)
取材・文=田辺千菊(Choki!)
撮影=志水 隆