![真彩希帆さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/c/1280wm/img_3cdb99608c38894337e35c92ae2be4f951463.jpg)
宝塚歌劇団雪組トップ娘役として、その抜群の歌唱力で高い人気を誇り、退団後は『笑う男』や『ジキル&ハイド』など数々のミュージカルで活躍する真彩希帆さんが、宝塚時代に演じた『ファントム』のヒロイン・クリスティーヌに再び挑む。
》【インタビュー前篇】真彩希帆が“天使の歌声”で魅了! 「クリスティーヌ役は最後になるかも」はこちらから
“娘役”という枠組みがなくなって、演じることが以前より自由に
![真彩希帆さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/7/1280wm/img_071dc147e82eec576723316af54b486763985.jpg)
――宝塚歌劇団を退団されて2年。同じ女性役でも“娘役芸”が求められる宝塚とは違うアプローチが求められる2年間だったと思うのですが。
おっしゃる通り! やはり宝塚では”トップ娘役とは”という枠組みというものが絶対的にあって、演じるにあたっても“トップ娘役として”というものが求められていました。もちろん、その中で最大限のチャレンジは常にしてきましたが。
――やはり宝塚では、男役さんを素敵に見せることが求められますからね。
そうですね。娘役としては、これ以上はやりすぎだというラインがあって、役として求められているものと、どう両立させるかという葛藤がすごくありました。退団してもっと感情をさらけ出して演じたり、思い切り歌ったりと自由な表現ができるかなぁと思っていましたが、在団中よりもヒロイン的な役が続いたという(笑)。
そこを全然意識することなく思い切り演じられた役というと、『ドン・ジュアン』のマリアと『ジキル&ハイド』のルーシーでしょうか。稽古場で、どれだけやってもいい現場というのはとても新鮮な感覚ではありましたね。自由度が上がったというんでしょうか。今回の『ファントム』も、自由に表現させていただけそうで、それはとても楽しみです。
2023.07.21(金)
文=CREA編集部
撮影=深野未季