この記事の連載

素敵なお皿に盛り付けて 気分は三つ星レストラン

 同じメニューが続いても、盛り付けを変えれば、気分も変わる。いつもの皿ではなく、大人が使う皿を使うのも一案。

 「どうぞお召し上がりください」と、高級レストランのサービスマンのようにお茶目に演技しながら食卓へ。献立づくりに悩むくらいなら器を変えて子どもの気分を盛り上げよう。

●ひき肉料理はやっぱり最強  同じメニューが続いてもOK

【作り方】

(1)合いびき肉250グラムに、水大さじ2、片栗粉小さじ2、酒小さじ1、塩小さじ1/3を混ぜてから、玉ねぎ1/4個(みじん切り)を混ぜる。8等分にする。

(2)フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱して(1)を並べ、両面に焼き色を付ける。水1/2カップを加えてふたをし、弱めの中火で5~6分蒸し焼きに。余った分は冷凍。

【POINT】

冷凍しておけばレンチンして即食べられる。ケチャップやソースをかけても。ほぐしてそぼろに、ミートソースにと変化させられる。

●切るだけ、ゆでるだけで出せる野菜をストックしておく

「野菜全般苦手だけれど、比較的食べるのがトマトとブロッコリー」

 だから無理せず、いつもこの2種。ブロッコリーはやわらかめが好き、硬めが好きと、そのときのブームがあるので、必ず娘の気持ちを聞くようにしているそう。自分で決めると納得するのか、すんなりと食べることに繋がる。

●子どもと一緒に食べなくてもいい  余った野菜で大人用ワンプレートディナー

【作り方】

(1)フライパンにサラダ油を熱し、塩少々を加えた2個分の卵液を入れて混ぜる。焼き色が付いたら返し、ご飯を盛った皿にのせる。

(2)刻んだ豚こま肉50グラムを炒め、食べやすく切った野菜(キャベツやねぎ、ブロッコリーなど)を加えて炒め合わせる。水1/2カップ、しょうゆ・片栗粉各小さじ2、オイスターソース・酒・ごま油各小さじ1、鶏ガラスープの素小さじ1/2と、トマト1/2個(1センチ角)を加えて強火にして混ぜ、とろみがついたら(1)にかける。

【POINT】

妻の帰宅は遅いので、夕食は作りやすい&片付けやすいワンプレートで栄養バランスがよくなるよう工夫。余った野菜を盛り込めば、買い物もラク。

今井 亮(いまい・りょう)

京都市内の老舗中華料理店で修業後、東京へ。料理家のアシスタントを経て独立。テレビ、雑誌、書籍などで活躍。近著に『季節で味わう、家庭で楽しむ。旬中華』(グラフィック社)。

次の話を読む「調味料はひとつでいい。『前向きな手抜き』がおいしい」料理家・近藤幸子のがんばらない食卓

2023.09.11(月)
Text=Kyoko Kato
Photographs=Wataru Sato

CREA 2023年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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