ハリウッドで活躍する監督、俳優、歌手……スターたちが影響を受けた映画とは? 他では聞けない、ベスト3(人によってはベスト1、ベスト2の場合もあり)を紹介します。心に沁みるコメントも一挙掲載!

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ロバート・レッドフォード (Robert Redford)

 1936年カリフォルニア生まれ。70年代を代表する俳優であり監督。『明日に向って撃て!』('69)で一躍スターダムへ。2013年、カンヌ国際映画祭で上映された『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』における演技が絶賛された。

1位『明日に向って撃て!』('69米)

「僕は自分の作品の中で大好きなものを挙げたい。この映画でポール・ニューマンと親しくなり、親交は密に長く続いた。かけがえのない親友となっただけに、僕にとってこの映画が一番大切で、大好きになった。後に僕の映画祭をサンダンスと名付けたのも、それが理由だよ」

 1890年代のアメリカ西部に実在した、2人組の強盗を描いた新感覚のモダン・ウェスタン。

監督:ジョージ・ロイ・ヒル/出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード

2位『大統領の陰謀』('76米)

「僕にとっては、最も政治的な色の濃い作品で、ダスティン・ホフマンと一緒に政治記者を演じて、非常にやりがいを感じられた映画になった。こういうジャーナリストたちがもっと存在していたらと、最近はよく思うよ。見ごたえのある、重みのある佳作だと信じている」

 1972年、ウォーターゲート事件を追及し、ニクソン大統領を失脚させた2人の記者の行動を描く。

監督:アラン・J・パクラ/出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード

3位『候補者ビル・マッケイ』('72米)

「この作品も政治の内幕を政治家の目から暴いたもので、理想主義と現実とのギャップが激しく描かれている。今観ても古くない、永遠の政治ドラマと言えよう」

 アメリカの上院議員選を舞台に、理想に燃えていた候補者の若者が、次第に政治の現実という歯車に巻き込まれていく。

監督:マイケル・リッチー/出演:ロバート・レッドフォード

2013.12.22(日)
成田陽子=取材・文
アフロ=写真提供

CREA 2014年1・2月合併号
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この記事の掲載号

運命の映画 最愛のドラマ

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定価 670円(税込)