船でしか行けない特別な場所

この日は水深が浅いところで30cm、深いところで90cmほどのコンディション

 Ahu O Laka は現在サンドバーとして知られているマリーンスポット。オアフ島北東にあるカネオヘ湾沖に位置し、その場所の形状から船でしか行くことができない特別な場所。沖にありながら、砂が長年堆積されてできた砂浜が突如現れる幻のスポットとも言われています。季節や、その時々の潮の満ち引きで見え方は様々ですが、風雨で切り立ったコオラウ山脈に囲まれたカネオヘ湾の海の深いブルー、細かい珊瑚が白い砂浜と化したサンドバーを中心にそのまわりはエメラルドグリーンに海の色を変え、一度訪れればこの場所がとても神聖な場所であることを実感できるはず。ヘエイアケアハーバーから船で10分ほどで行ける距離で、とても穏やかな海ですから、船が苦手な人でも大丈夫。いくつかのツアー会社がサンドバーへのツアーを催行していて、オアフ島随一の珊瑚礁でシュノーケリングやウミガメウォッチングなどを楽しめます。

早朝のツアーに参加している人たちが海へゆっくりと入ってい きシュノーケリングをはじめる様子さえも幻想的で巡礼者のように見える

 Ahu O Lakaの歴史を知らなくてもとても楽しめる場所です。でも、その歴史を知る事で、この場所のもつ意味を深く理解し、心が揺さぶられるような景色に感動がより深く、心に残るものになるのだな~と思わずにはいられません。

いくつかのツアー会社が催行しています。幅約1.6キロ、全長約4.8キロのサンドバーのまわりをめぐるように各ツアーの船が停泊しており、海遊びを楽しんで、軽食を食べてホテルに戻る半日くらいが定番の流れ

 そして、ハワイの自然の懐の深さにあらためて畏敬の念を感じ、日常の自分を振り返ることができるような気がします。そんなことを思いながら今年1年を振り返る、今年も1年早かった。雑文でみなさまのお目よごしとなっていますが、来年もよろしくお願い致します。

工藤まや (くどう まや)
大分県出身。雑誌、TV、CMなどのメディアコーディネーター。ハワイ在住13年目。ファッションショー「ハワイアン・メイ!」コーディネートなど多数担当。
アメリカ人の夫と愛犬2匹と虹の町マノアに暮らす。
CREA WEBで「おもてなしハワイ」を連載中。著書に山下マヌー氏との共著『かわいいハワイ』(マーブルトロン)など

Column

工藤まやのおもてなしハワイ

ハワイに暮らすお洒落コーディネーター工藤まやさんが、“おもてなし”の気持ちを込めて、ハワイの気持ちのよい空気感たっぷりの話題をお届けします。

2013.12.26(木)