嬉しくて美味しいコインチョコに心を奪われたあの頃

ロイヤルハワイアンセンター1階にある、光が差し込むコージーなショップ

 うちの母は不器用なわりにこまめな人で、子どもの頃のおやつはだいたい母の手作りお菓子だった気がします。父はかなりの甘党でしかも大の和菓子好き。となると、私と妹のおやつは、おはぎや、ねりくり(ゆでた餅とサツマイモで作る宮崎の郷土料理)、あくまき(灰汁に漬けた餅米を竹の皮に包んで炊いた九州の郷土料理)などで、小学校の遠足のとき、「300円」と決められた予算の中で買えるスーパーのおやつにどれだけ心ときめかせたことか、今でも思い出します。その中でもチョコレートはどれを買おうか毎回悩み、ヌガーが真ん中に入ったチロルチョコにするか、筒型容器にカラフルなチョコレートが入ったマーブルチョコにするか、はたまた両方買うか! チョコの魅力は子ども時代の私にはたまらなかった!

板チョコセットはちょっと豪華なばらまき土産に

 そして、チョコレートの中でもいちばんのあこがれは、本当に数年に一度、父が会社の旅行で買ってきてくれた海外のコインチョコ。首飾りになっている様子に心奪われ、嬉しくて、美味しくて、いつも社員旅行に行ってくれればいいのに……と願っていたような。

 チョコレートの味はそれぞれの思い出と一緒で、甘さ加減が心と口に残るのかしらん。

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2014.01.28(火)