![5~8月にシーズンを迎える岩牡蠣。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/1280wm/img_4edc2423fa705e53b98135ac7b726834521734.jpg)
京都市内から電車で約2時間。「海の京都」と呼ばれる京都府北部は新鮮な海の幸の宝庫で、5~8月は岩牡蠣がシーズンを迎えます。海の京都で岩牡蠣と温泉を楽しむ、初夏の旅へご案内します。
伊根町のブランド牡蠣「夏珠(なつみ)」を堪能
![ブランド牡蠣「夏珠」は穏やかな伊根湾で育成。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/1280wm/img_fe5a778622b336c2d7d0036b7886f1f2480666.jpg)
岩牡蠣の育成が盛んな京都府北部の中でも、2021年から販売をスタートしたブランド牡蠣「夏珠」で有名な伊根町。水がきれいな伊根湾で育てられた夏珠は、4年以上かけてゆっくりと育てた大ぶりの身が特徴で、えぐみのない濃厚な味わいで人気を集めています。
![丹後ちりめんの工房だった古民家を改装した「鮨いちい」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/0/1280wm/img_300a1dba69d4bd0ade1647a1d1c2cc2d575828.jpg)
伊根町の玄関口に2021年オープンした「鮨いちい」では、伊根の魚介を使った鮨コースを提供。5月上旬~8月中旬頃までは、夏珠も味わえます。
![料理人歴50年以上を誇る店主の市井八州司さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/1/1280wm/img_4181267fb6cebc51505baf73f4023659386263.jpg)
店主の市井八州司(やすし)さんは、伊根の有名旅館「油屋」で約20年間料理長を務めた人物で、伊根の魚を知り尽くした目利き。退職を機に料理人も引退するつもりが、地元の人からの熱いラブコールを受け、カウンター8席だけの寿司店をオープンしました。
![地魚のお造り。この日はスズキ、ヤガラ、アジ、白イカ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/7/1280wm/img_e7a0169507f48f2e22853df95d8db697443432.jpg)
基本の鮨コースは、つきだし、お造り、小鍋、にぎり9貫、赤だしが付いて1人5,000円。丹後グジや伊根ブリの自家製一夜干しになめろうなど、地酒が進む一品料理も揃います。
![旬の地魚と野菜の小鍋。冬はブリしゃぶが楽しめる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/1280wm/img_b6b5bdef4d609f14db098fee5cbe0166800606.jpg)
小鍋に使う魚も刺身で味わえる新鮮なもの。さっと出汁にくぐらせて、しゃぶしゃぶスタイルで味わうのがおすすめです。
![季節の地魚を使ったにぎり。シャリには伊根産のコシヒカリを使用。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/1280wm/img_5f2ddcd0c3b593692894317da0cdc6f6500638.jpg)
コースの締めに登場するにぎりは、地魚をメインに伊根の特産サバのへしこや地野菜を使った9貫が供されます。
![「夏珠」1,500円~。滅菌海水装置で処理しているので生食が可能。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1280wm/img_80c3f3c02c974a8d807dcfa47aae48a3414011.jpg)
「岩牡蠣の身入りがよくなるのはこれから。丸々と育った肉厚の夏珠は絶品ですよ」と市井さん。お盆を過ぎるとシーズン終了となるので、早めの訪問が確実です。
鮨いちい
所在地 京都府与謝郡伊根町字日出116-4
電話番号 090-5155-5621
営業時間 17:00~22:00(21:30LO)
定休日 木・日曜日
https://ine-ichii.storeinfo.jp/
2023.06.30(金)
取材・文=田辺千菊(Choki!)
撮影=志水 隆