6月に見頃だった植物たち
庭園のシンボルとなっている牧野博士ゆかりの樹木のほかにも、ひっそりと咲いている花があちらこちらに。見頃の植物は、入り口に置かれたパネルを手がかりに探すこともできると佐藤さん。この日咲いていた植物を紹介しましょう。
![パネルには見頃の植物の写真と名前、園内のどのエリアにあるのかがわかるように表示されています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/f/1280wm/img_2f0f9cea2511c2d29bf08266f027f7ee616984.jpg)
![白色で芳香の強いクチナシの花。枝先に1つずつつき、花冠は6裂して開きますが、ときに5裂または7裂することも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/f/1280wm/img_af8afdeb8f78e381a0906fe585226c82488665.jpg)
![黄金色でシベが長く、華美な雰囲気のビヨウヤナギ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/0/1280wm/img_f008dc359c22ffd31748389691c5ba09373286.jpg)
![ドクダミは、茎先の十字形の白い苞の中心に花を咲かせていました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/1280wm/img_baae94419dc4ed1dea3ffccc5e5d1eeb383172.jpg)
![秋に鮮やかな紫色の実をつけるムラサキシキブの花は、淡い紫色。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/1280wm/img_018c9bc33a9894611c74a8c9494cbd91397919.jpg)
![ムラサキシキブをじっくり見ると、淡い色彩が美しく、花の形もさまざま。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/1280wm/img_23292fb3099c50810ef484b0c999d64d386456.jpg)
![山野でよく見られるアカメガシワ。薄黄色の小さな花が穂状に集まって咲きます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/1280wm/img_dadb247e26eb4045e4de5cd8f4e83101471786.jpg)
パネルの情報をたどりながら歩いていると、見頃のはずのナンテンの花がなかなか見つかりません。白い花らしいのですが……。
「ここで心強い味方になってくれるのが、スマホのアプリです。僕が入門編としておすすめしたいのはGoogleレンズ。目の前にあるものをスマホのカメラで写すと、被写体と情報や見た目が似ている画像を検索できます」
さて、白い花を見つけましたが、これがナンテンなのかどうかわかりません。そこで早速Googleレンズをかざしてみると、「見た目で一致」として出てきた画像にナンテンとの表示が。これは便利なツールです。
![白い花をGoogleレンズにかざしてみると、類似する画像結果が表示され、ナンテンを探し出せました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/1280wm/img_b58c8b54fcc8b689645ee4088a41c6b9459020.jpg)
![冬に赤くて丸い実をつけるナンテンですが、初夏に密集した白い小花を咲かせます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/f/1280wm/img_8f5e26ad15fbd6ab4252f2b095dce62d572603.jpg)
「植物図鑑もわかりやすいですが、通常では気づきにくい特徴の花は、画像検索できるスマホのアプリを使うとお手軽です。GoogleレンズのほかにもAIが植物の名前を教えてくれるアプリがいろいろとあるので、楽しみ方の幅が広がりますよ」
2023.07.01(土)
文=大嶋律子(Giraffe)
撮影=榎本麻美