「エチオピア」という国名を聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか? アフリカの国、コーヒー、はたまたカレーショップ。断片的なキーワードこそ思い浮かべども、改めて考えてみると、意外に知らないことばかりだなと気づかされますよね。

 そんなエチオピアの文化を知り体験できる講座を、クレジットカードのダイナースクラブが、港区高輪にある在日エチオピア大使館で開催すると聞き、特別に参加してきました。


いざ、エチオピア大使館へ!

 今回の講座はダイナースクラブの会員向けイベント「カルチャーラボ」の「大使館を訪ねて」という企画のひとつ。普段はなかなか体験することのできない世界各国の歴史や文化を学び、実際に体験することのできる人気企画です。

「エチオピア」ってどんな国?

 エチオピア連邦民主共和国は、アフリカ大陸の東部に位置し、11の州からなる国。日本から10,000キロ以上離れた場所にあり、現在はエチオピア航空から直行便が出ています。

 人口は約1億2千万人と日本と同じぐらい。80以上の民族がいて、アフリカで2番目に人口の多い国だそう。

 人類の祖先とも呼ばれ「ルーシー」と名付けられた化石が発掘された地でもあります。

 中でも、私が特に興味を持ったのが、豊かな自然。1978年に世界遺産登録されたシミエン国立公園には、シミエンフォックスやゲラダヒヒをはじめとした、エチオピア固有の動物や鳥類が数多くいるそうです。いつかは現地に行ってみたいものです。

エチオピアの生活に根ざした温かで伝統的なおもてなし

 エチオピアには「コーヒーセレモニー」と呼ばれる客人をもてなす文化があります。

 諸説ありますが、コーヒー豆が発見された土地はエチオピアであると言われていることから、エチオピアでは古くからコーヒーを飲む習慣があったそう。

 コーヒーの生産国としても有名なエチオピアですが、同時に、国内でも生産量のおよそ半分を消費するというコーヒー好き。古くからエチオピアの生活に根ざしたコーヒーは日本では茶道のように様式化され、独特の文化へと昇華しています。

2023.06.24(土)
文=根津香菜子
撮影=末永裕樹