英語を話すときは人格が変わるのかも

 満足のいく仕事をするために、現場を円滑に進めるために、欠かせないことの一つがコミュニケーション。グローバルな仕事では、当然、英語で意思疎通を図ることが多い。役者仲間、スタッフとコミュニケーションを取る山下さんは、気さくさも感じられ、そこにはコミュ力の高さがほの見える。

「コミュ力は全然高くないですよ! そういえば、別の言語を喋れる人は“言語によって性格は違う”って大抵言います。不思議なんですけどね。例えば、英語・日本語・スペイン語を喋れるとしたら、スペイン語の自分と英語の自分と日本語の自分は、違うそうなんです。確かにそう言われたら分かる気がする」

 普段、意識することはあまりないそうだが“英語を話すときの山下智久”のパーソナリティーは日本語のときとは、またちょっと別のようだ。

「カルチャーのせいかもしれないですけれど、自分が英語や外国語を喋るときは、もうちょっとフレンドリーな気がしています。だからコミュ力が高いように思われるのかもしれないです。日本語でのコミュ力は、もう、ド・底辺ですから(笑)」

 多言語を操れるがゆえの自己評価を笑顔で下した。

2023.07.07(金)
Text=Kyoko Akayama
Photographs=Norihiko Okimura
Styling=Go Momose
Hair & Make-up=Ichiki Kita(Permanent)

CREA 2023年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

母って何?

CREA 2023年夏号

母って何?

定価950円

CREAで10年ぶりの「母」特集。女性たちにとって「母になる」ことがもはや当たり前の選択肢ではなくなった日本の社会状況。政府が少子化対策を謳う一方で、なぜ出生数は減る一方なのか? この10年間で女性たちの意識、社会はどう変わったのか? 「母」となった女性、「母」とならなかった女性がいま考えることは? 徹底的に「母」について考えた一冊です。イモトアヤコさん、コムアイさん、pecoさんなど話題の方たちも登場。