この記事の連載
2泊3日の釜山旅【DAY 1】
2泊3日の釜山旅【DAY 2】
2泊3日の釜山旅【DAY 3】
母と娘が織りなす味。釜山名物ヤンコプチャン
![若い人で賑わう店内。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/e/1280wm/img_eecf9cc4181267b9807d06256b5e9091136915.jpg)
港町ながら肉の内臓も好んで食べる釜山。ご当地名物ヤンコプチャン、その中でもずっと訪れてみたかったペクファヤンコプチャンを夕食に選んだ。
一つの店舗の中に何人ものオモニが小さな店を構えているスタイルで、メニューも価格も統一されている。案内係の腕章をつけたオンニの導きのままに11号の看板の下に座り、塩とヤンニョンどちらかの味を選ぶ。
![牛の内臓ヤン(ミノ)とコプチャン(小腸)で作るヤンコプチャン。塩とタレから味を選ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/1280wm/img_fbbce52be7c0b8054f70cf64e605c8f1138632.jpg)
![ヤンニョン味のヤンコプチャン W37,000。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/1280wm/img_259f9b0633e0f28d78fd12aa52bc3799126878.jpg)
以前おかっぱと食べた味の記憶で真っ赤なヤンニョンのコプチャンを選択し、釜山焼酎デソンのロゴがプリントされた短いエプロンをつける。コプチャン入り鉄鍋が焼き網に置かれた瞬間、飛び散ったヤンニョン色の油で火力の強さが分かった。白いボトムスでホテルを出たことに短く落ち込むが、サラダと水キムチのあまりのおいしさに心の染みは吹き飛んでいった。
![サラダが美味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/1280wm/img_a123f339b21573bd8381327e1c821197101756.jpg)
たくさん食べてくださいね、という一言とともに小皿に取り分けられたヤンコプチャン。嚙み締めると旨みたっぷりの脂がジュっと飛び出した。サラダをおかわりしながら、〆を注文。
炙りたての海苔にのせたポックンパッはご飯の香ばしさが絶品。
![ポックンパッ。ご飯の香ばしさが絶品!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/b/1280wm/img_ab00df5f985324842417cab79b65583d135680.jpg)
![炙った海苔にのせて食べるポックンパッは無限ループ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/5/1280wm/img_45bc1c72db80a65f3a1e104f4285235f113331.jpg)
お客さんがひと段落し、お喋りをしている店主のふたりと目が合った。
「似ているでしょう? 違う店で8年修業をした母が独立したから私もここで働けているんです」と話す娘さん。
![店主のキム・ジョンヒさんと娘のチョン・スンウォンさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/2/1280wm/img_42dd584a0f06679637fd58d998feced6167547.jpg)
帰り際、デソンのエプロンがかわいいというおかっぱに、これは油まみれだからと言って娘さんが戸棚から何かを取り出した。みやげにと渡してくれたのはデソンのロゴが入った靴下だった。
【南浦洞】
ペクファヤンコプチャン(백화양곱창)
所在地 釜山広域市中区チャガルチ路23番ギル6(부산광역시 중구 자갈치로 23번길 6)
電話番号 051-246-0936
営業時間 12:00~24:00
定休日 第1・3・5日曜
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
おかっぱとボブ スピンオフ
2泊3日で巡る、港町釜山トリップ
2023.06.04(日)
Photographs=Kiyoko Eto
Text & Coordination=Hanae Koike
CREA 2023年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
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